夏休みの自由研究は「PCセキュリティ」で決まり

トレンドマイクロ、親子で学ぶセキュリティ教室を開催

2009/08/05

 トレンドマイクロは8月5日、小学校4年〜6年生の親子を対象にした「セキュリティ&エコ実験教室」を東京・青山のこどもの城で開催した。トレンドマイクロの夏休み自由研究体験教室は今回で6回目の開催で、定員の3倍近い応募から選ばれた22組の親子が参加した。

トレンドマイクロ サポートサービス本部 飯田朝洋氏 トレンドマイクロ サポートサービス本部 スレットモニタリングセンター 飯田朝洋氏

 インターネットの安全をレクチャーする講義では、Security&Trustフォーラムで「セキュリティTips for Today!」を執筆する、トレンドマイクロ サポートサービス本部の飯田朝洋氏が「先生」を担当し、PCを襲うマルウェアの存在を、子どもたちに分かりやすいような言葉で丁寧に解説した。飯田氏は風邪やインフルエンザなど人間を襲うウイルスと、PCのコンピュータウイルスが似たような特長を持ち、コンピュータを攻撃する「悪いもの」「悪い人」がいることを説明した。

 飯田氏は実験コーナーとして、実際のウイルスに感染するところから実演を行った。メールに添付された、文章ファイルを模した実行ファイルを開いてしまうことで、キー入力の情報を盗み出す「キーロガー」に感染させるが、見た目はまったく変わらないことを父兄に向け説明した。その後ボランティアで参加した子どもたちによる「数字あてゲーム」が行われ、キーロガーに感染したPCで入力した数値が、ネットワークでつながった別のPCに送られてしまうことを、「ゲーム」としてデモを行った。

キーロガー実験 キーロガー実験の様子

 子どもたちによるフリーディスカッションでは、もしこのようなことができたら何をするか、という問いに対し「ほかの人のログイン情報を盗み出して、その人の振りをする」「誰かの銀行口座から、お金を取る」など、実に現実的な意見が飛び出した。飯田氏は最後に「コンピュータウイルス対策は人間の風邪対策と一緒、いつも健康であるために『いつもソフトウェアを最新の状態にする』『怪しいメール、サイトは開かない』『ウイルス対策ソフトを使う』ことが重要です」ということを子どもたち、父兄に向けて説明した。

 参加した子どもたちは、半数近くがPCを実際に使っており、毎日インターネットに接しているという子どももいるという。熱心にメモを取り、手をあげて活発に発言していた子どもたちの姿が印象的であった。

“いいだともひろせんせい”による確認事項 “いいだともひろせんせい”による確認事項

(@IT 宮田 健)

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