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@IT > ビジネスの変化に迅速に対応する広域イーサネット「e-VLAN」 |
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ネットワークがビジネスに不可欠なインフラとなったことで、導入のしやすさ、不満なく使える品質の高さへの要求は一段と高くなってきている。いわゆるWANと呼ばれるネットワークでも同様で、コスト重視一辺倒から品質重視へと変わりつつある。WANにおいては、IP-VPNや広域イーサネットといったサービスの導入がトレンドである。とりわけ、広域イーサネットは、まずは比較的高速大容量のアクセスと大規模ネットワークでの導入が進んだ。このため、高品質だがコストは高め、導入に時間がかかるというイメージが浸透してしまった。 前回は、登場当初に比べサービスメニューにバラエティが出てきて、細い帯域での契約も可能なため、中堅・中小規模のネットワークでも十分にコストメリットが期待できることや、レイヤ2ネットワークであることからプロトコルフリーであるといったメリットを紹介した。IP以外で動作する既存のアプリケーションを残したままWANの増速が図れることは、すべてのITシステムを一度に更改することが困難な中堅・中小規模の企業にとっては特に、大きなメリットがある。 このような広域イーサネットの魅力から、中堅・中小規模の企業にも導入が進んでいるが、今特に注目を集めているNTTコミュニケーションズの広域イーサネット「e-VLAN」がさらなるサービス改善に取り組んでいるという。 品質重視の傾向は、大規模ネットワークだけでなく中堅・中小規模でも強まっている。クローズドのレイヤ2ネットワークである広域イーサネットは、品質に対する要求にも応えやすい。広域イーサネット「e-VLAN」は、そのニーズに応えるために、ネットワーク、アプリケーション、マネージメントの3つの方向から品質向上を進めている。
例えば、データ系をIP-VPN、音声データをATM網で展開していた大手自動車会社では、広域イーサネット「e-VLAN」でこれらを統合し、通信機器を有効活用するとともに、それらをアプリケーションと連動させることで、通信コストを約2割削減できたという。 つまり、 モバイルアクセスやVoIPといった、利用頻度が高い各種アプリケーションサービスを組み合わせて利用すれば、中堅・中小規模の企業ネットワークでもコスト削減の効果が期待できる。 コスト削減だけではなく、信頼性も万全だ。例えば、ネットワークレベルでは、広域イーサネット「e-VLAN」の基盤となるバックボーンを完全二重化しているので、万が一ネットワーク内に障害が発生しても自動的に経路を切り替えてくれる。また、中継スイッチも全てのバックボーンビルに分散配置して、耐障害性を大きく向上させている。 そのほかに、トラフィックレポートの提供や冗長構成などで可用性を確保したり、ping監視によって障害状況をいち早く把握したりするなどのマネージメントメニューの充実も進んでいるため、ネットワークの状態がよく把握でき、故障回復時間、回線稼働率、網内遅延時間の3つのSLAが適用されているところから、その信頼性への自信のほどが伺える。
中堅・中小規模のネットワークで広域イーサネットが敬遠されてきた理由の1つとして、コスト以外に開通までのスピードの問題が挙げられる。大企業では数カ月や半年といったスパンでシステムの更改を考えることが多いが、より小さい規模の企業ではすぐに使えるようにしたいという場合が多い。しかし、広域イーサネットは品質を確保することを優先したサービスであるため、公衆網を共用するインターネットVPNなどに比べるとどうしても開通までに時間がかかってしまっていた。 NTTコミュニケーションズではネットワーク開通までのプロセスを効率化することで標準納期の短縮とデリバリ、運用保守品質の向上に取り組んでおり、開通までの時間短縮が目に見えるようになってきている。 1. バリューチェーンの見直しにより開通までのプロセスを改善 2. アクセスメニューにNTT東日本・西日本タイプを追加 3. 全国のバックボーンの10Gbps対応による網設計の短縮化
現在、ネットワークにはビジネスの変化への迅速な対応が求められていることは言うまでもない。迅速かつスムーズに開通できるばかりか、高い可用性と広帯域を備えた広域イーサネット「e-VLAN」であれば、広域イーサネットのサービスが必要になったときタイムリーにそれを提供することが可能だ。 また、サービス提供後に増速の必要性が出てきた場合でも、広域イーサネット「e-VLAN」なら、10Gbpsのバックボーンに支えられており、速やかにその要求に応えられるだけの帯域が確保されているので安心だ。また、LANの技術であるイーサネットであれば、企業の情報システム担当者にとっては馴染みの技術であるため、導入後の運用において戸惑うことは少ないだろう。 その一方、VoIPやビデオストリーミングなどが一般的に行われるようになり、トラフィック量は増大の一途をたどっている。そのため、帯域不足が原因とみられる企業内アプリケーションのパフォーマンス低下といった問題が頻発するようになった。 網内のトラフィックの量を見ながら増速のアドバイスなどのコンサルティングを個別に行っているNTTコミュニケーションズでは、こうした企業が抱える課題に対し、速やかに、そして柔軟に対応できるよう準備を進めているという。 例えば、マネージメントメニューとしてトラフィックの状態をWeb上などで確認できるようなサービスや増速の契約をWebから申請可能にするサービスなど、ビジネスの変化に迅速かつ柔軟に対応できるようなメニューの充実を図っていく予定だそうだ。 企業インフラとしてのネットワークに「コスト削減」を求め続ける時代はそろそろ終わりを告げるだろう。ビジネスの変化の激しい時代にふさわしいのは、コストメリットだけを追求したものではなく、広域イーサネット「e-VLAN」のように、コスト削減とともにネットワークの品質の向上も図ることができ、なおかつビジネスの変化に即応できるものでなければならない。 近い将来、ネットワークの更改を検討するのであれば、広域イーサネットを選択肢の1つに加えてみてはいかがだろうか。
提供:NTTコミュニケーションズ株式会社 企画:アイティメディア 営業局 制作:@IT 編集部 掲載内容有効期限:2007年3月31日 |
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