XLink (XML Linking Language)
エックス・リンク
XLinkは、他のXMLによって作られた言語と併用して、ハイパーリンクを表現するためのリンク言語である。
具体的なリンク先を示すためには、URIを使用する。その書式は、XPointer、XPathという別の言語で規定されている。
XLinkは、HTMLのリンク機能よりも大幅に機能が強化されている。双方向のリンクや、あらかじめアンカーの書き込まれていない場所に対するリンクへのリンクなども可能である。また、XLinkという専用のリンク言語を併用することで、新しい言語を作成する際、リンクに関する機能をいちいち規定する必要がなくなる。その特徴は下記のようなものになる。
- XPointerにより、アンカーのない部分へもリンクが可能
- 単方向リンクだけでなく、双方向リンクも提供
- リンク自体を、リンク元やリンク先の文書と分離できる
- 分散された外部の文書を埋め込んで、新たに仮想ドキュメントを構成可能
- リンクを横断するタイミングやイベントなどを指定可能
これらの特徴を備えたXLinkは、今までにない強力なハイパーリンク機構をXMLに与えるものとして期待されている。
XLink 1.0は、2001年6月にW3Cの勧告として公開された。
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