一つ目の「シングルコンソールでのオペレーション」とは、オンプレミスのOracle DatabaseとOracle Database Cloud Serviceを、Oracle Enterprise Managerの一つの画面によって同時に運用管理できることを指す。
「これまでOracle Enterprise Managerを使ってOracle Databaseを管理してきた企業は、同じ環境でOracle Database Cloud Serviceも管理することができます。オンプレミスとパブリッククラウドで管理手法やツールを使い分けたり、新たに何かを学んだりする必要はありません。画面を切り替えることすらせずに、オンプレミスと全く同じやり方でOracle Database Cloud Serviceを管理できるのです」(平井氏)
Oracle Databaseを他社のパブリッククラウドサービスで使う場合、通常はそのサービスに用意されたツールなどを使用して運用管理を行う。つまり、オンプレミスとは異なるツール/画面を使うことになり、その使い分けがデータベース管理者の負担となる。それに対して、Oracle Enterprise ManagerとOracle Database Cloud Serviceの組み合わせなら、全てを一つの画面で管理できるため、データベース管理者の負担を大きく減らせるわけである。
二つ目のメリット「オンプレミス/クラウドで同じ機能を提供」は、オンプレミスのOracle DatabaseとOracle Database Cloud Serviceを、まったく同じ操作/機能によって運用管理できることを意味する。つまり、Oracle Enterprise Manager 12cによってOracle Databaseを管理してきたエンジニアは、これまで利用してきたツールや経験、ノウハウを、そのままパブリッククラウド管理でも生かせるということだ。
このメリットは、特にEE High Performance Edition以上を利用した場合に大きな効果をもたらす。同エディションでは、Oracle Enterprise Managerのオプションとしてオンプレミスで提供されてきた次のような機能を、パブリッククラウド上でも利用することが可能となっている。
例えば、アプリケーションの開発/改修プロジェクトでOracle Real Application Testingを利用した場合、本番環境のデータベースワークロードをキャプチャーしてテスト環境で正確に再現できる。これにより、テストの精度を高めつつ、テストに要する時間を大幅に短縮することができる。このとき、Oracle Enterprise Manager 12c R5とOracle Database Cloud Service(EE High Performance以上)の組み合わせなら、テスト環境としてパブリッククラウドを使って、オンプレミスと同じ画面/操作でテスト作業が行えるのだ。
加えて、Oracle Database 12cのマルチテナント機能を使えば、本番環境の「プラガブルデータベース」をコピーしてテスト環境に配備したり、テストが完了したOracle Database Cloud Service上のプラガブルデータベースを本番環境にコピーしたりといった作業も、Oracle Enterprise Managerの画面上でわずかな操作によって行える。
現在、Oracle Databaseを利用可能なクラウドサービスが各社から提供されているが、それらはStandard Editionしか提供していなかったり、Enterprise Editionが利用可能な場合でもオプション機能まではサポートしていなかったりするケースがほとんどだ。それに対して、オンプレミス製品と同じアーキテクチャで提供されるOracle Database Cloud Serviceならば、Oracle DatabaseとOracle Enterprise Managerに豊富に用意されたオプション機能まで、オンプレミスと同じ画面/操作でフルに活用できる。
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提供:日本オラクル株式会社
アイティメディア営業企画/制作:@IT 編集部/掲載内容有効期限:2015年11月21日
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