五十嵐氏は、クラウド版に先行して実現されているOracle Data Visualization Desktopの特徴として、次の3点を挙げる。
これらは今後、クラウド版にも実装される予定だが、現時点(2016年8月時点)ではデスクトップ版独自となる機能が多いという。以下に、それぞれの概要を紹介する。
データから何らかの知見を得たり、それに基づいた議論/検討を行ったりする際には、データの視覚化、つまりデータビジュアライゼーションが大きな助けとなる。さまざまな切り口によるデータビジュアライゼーションを、どれだけ手軽で分かりやすく行えるかは、BIツールの現場への浸透を図る上で大きなポイントだ。
Oracle Data Visualization Desktopでは、あたかもプレゼンテーションスライドを作成するような感覚でチャートやグラフを作り、それらを組み合わせてダッシュボード画面を構成できる。最新版ではグラフィックスの扱いに関する機能が大幅に強化され、画像や動画などを盛り込んだ、よりアトラクティブな表現が可能となっている。
統計解析言語として普及している「R」と連携したデータビジュアライゼーションが容易な点もOracle Data Visualization Desktopの特徴の1つだ。R自体はオープンソースのプロダクトだが、オラクルはこれを企業利用に最適化した独自のディストリビューションとして「Oracle R Enterprise」「Oracle R Distribution」を提供している。前者はサーバベースの有償製品、後者はクライアントベースの無償版であり、これらを組み合わせて使うことで、あらゆる規模のデータに対して高度な統計解析処理を行うことができる。
Oracle Data Visualization Desktopでは、これらのOracle R環境と連携した統計分析と、その結果のビジュアライゼーションが行える。業務部門に統計解析のスキルを有する担当者がいる場合は、営業予測や販売予測、リサーチ結果のクラスタ分析など、より高度な手法を用いた分析をデスクトップで行い、視覚化することも可能である。
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提供:日本オラクル株式会社
アイティメディア営業企画/制作:@IT 編集部/掲載内容有効期限:2016年9月28日
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