全日本空輸が国際線予約サービスのデータ提供基盤に「Oracle Exadata」を採用 国際線のインバウンド予約が増加成功の鍵は社外クラウド─自社システム間の強固なデータサービス基盤(2/3 ページ)

» 2017年02月01日 07時00分 公開
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ハイレベルな性能要求を満たすデータベース基盤としてOracle Exadataを採用

 Altéaを利用した新たな国際線予約システムの構築では、いくつかの目標が掲げられた。例えば、「Altéaとマイレージシステムを含む複数の自社システムの間でスムーズなデータ接続を可能にし、パートナーエアラインとリアルタイムにデータを共有することにより、共通マイレージプログラムなどの新たなサービスを通じて顧客満足度を向上させる」といったものだ。

 また、システム面についてもさまざまな目標が設定された。例えば、性能に関しては「パートナーエアラインとのコードシェアの拡大により大量の国際線新規予約トランザクションを迅速に処理し、なおかつゴールデンウイークなどのピーク期間中にも障害を起こさない処理能力を実現する」ことが求められた。さらに、システム管理および保守にかかる時間とコストの削減、そして「システム障害が発生した場合でも、深刻な遅延に発展しないような可用性の高いシステムを実現することで、フライト予約などエアライン業務の根幹にかかわる機能の安定性を保障し、旅客サービスへの影響を最小限に留める」ことも要求された。

 このシステムの要となるデータベース基盤に選ばれたのがOracle Exadataである。選定の理由について、斉藤氏は「一言で言えばデータベースに関して神経を尖らせたくなかったため」とし、次のように続ける。

 「当社では、予約情報や搭乗実績などの情報をマーケティングで活用するために、Altéaからデータを取得して各システムに配信します。しかし、Altéaから出力されるデータの内容は変更されることがあり、その度にアプリケーションの改修が生じます。このとき、通常のデータベースならばデータに応じたチューニングが必要となり、場合によってはレスポンスの低下などが起こりえます。しかし、高性能なOracle Exadataであれば、その部分で神経質になる必要はありません。これは、当社にとって大きな利点でした」

 加えて斉藤氏は、「他のプラットフォームではなくOracle Exadataを選んだ理由は、後者だけが高いパフォーマンスと信頼性を兼ね備えていたためです。それに、Oracle Exadataはデータベース管理の効率化、運用コストの削減でも大いに効果を発揮しました」とOracle Exadataを高く評価している。

Oracle Exadataを知り尽くしたNECが導入を支援

 このプロジェクトにおいて、システムインテグレーターとして大きな役割を果たしたのがNECだ。同社はOracle Exadataを国内で最も多く販売したオラクルのパートナーであり、Oracle Exadataをはじめとするオラクルの各製品に関して深い知見とノウハウを持つ。

 NECには、以前よりANAの国内線予約システムに関するサービスを提供してきた実績もあった。ANAのビジネスニーズを熟知している同社は、今回の国際線予約システムプロジェクトでも支援に入り、延べ600人ものスタッフを投入している。

 斉藤氏は、「NECは信頼の置けるプロフェッショナルなパートナーです。常に起こりうる問題を予測しながら事前に対策を立てていただいたことで、Oracle Exadataを確実に導入することができました」とプロジェクトにおいてNECが果たした役割の大きさを強調する。

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提供:日本オラクル株式会社
アイティメディア営業企画/制作:@IT 編集部/掲載内容有効期限:2017年2月28日

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