国際線予約システムは、Altéaから出力されたデータのうちトランザクショナルなデータについては「Oracle SOA Suite」および「Oracle B2B for EDI」でフォーマット変換を行い、その他のデータはOracle Exadata上で動作する「Oracle Data Integrator」でETL(Extract/Transform/Load)処理を行った後、それぞれから各社内システム向けにデータを出力するプラットフォームとして実現された。その結果、国際線のインバウンド予約が増加したほか、他のスターアライアンスメンバー航空会社を利用した際のマイレージ獲得/利用がスムーズに行えるようになるなど、シームレスな顧客サービスの実現にも寄与している。
Oracle Exadataの圧倒的なパフォーマンスも大きなメリットをもたらした。今回のシステム刷新で1日当たりの最大トランザクション数が最大30万まで増強されたことによって運用効率が向上し、国際線フライト予約などパートナーエアライン間とのリアルタイムトランザクションが毎秒30件、1日当たり最大25万件までスピーディに処理できるようになった。なお、当然ながらゴールデンウイークやシルバーウイークなどの大型連休にはトランザクション量が急増するが、そうした期間中も処理遅延を抑えることが可能となり、これが顧客満足度の向上にもつながっている。
運用面で大きな効果をもたらしたのは、Oracle Exadataとともに導入された「Oracle Enterprise Manager 12c」だ。高度にビジュアル化された直感的なユーザーインタフェースによりシステム保守などの作業が効率化/簡素化され、運用担当者の負担が軽減されたほか、障害発生時には原因箇所の特定と復旧が迅速に行えるようになり、エアライン業務の円滑かつ安定的な遂行が保証された。
加えて、柔軟性の高いデータベースプラットフォームが実現されたことで、旅客情報や予約種別などに関してAltéa側で頻繁に生じるデータ形式の変更に容易に対応できる環境が整えられた。これも、Oracle Exadataを中心に構築された新システムの大きな利点である。
今日、さまざまな業界で“業界標準”のクラウドサービスが登場しており、これを活用することで業界規制へのスピーディな対応や企業間システム連携の円滑化、自社IT負担の軽減を図る企業が増えている。ただし、それらのサービスも活用した独自の顧客サービスや社内におけるデータ活用を成功させるためには、外部サービスとの強固なデータ提供基盤やデータ提供サービス基盤が不可欠となるケースが少なくはない。Oracle Exadataをはじめとするオラクル製品によりAltéaと社内システムのデータ連携基盤を構築したANAの取り組みは、まさにその成功例だと言えよう。
Oracle Exadataにより、従来のシステム基盤では成し得なかったさまざまなIT改革/ビジネス改革を成し遂げた企業の最新事例をダウンロード資料としてまとめました。ぜひ併せてご覧ください。
※ダウンロードにはTechTargetジャパンへの会員登録が必要です
Oracle Exadata国内販売数No.1のNECが次に向かう先は? オラクルとの協業強化で企業のデータ活用をさらに加速
長年蓄えた独自ノウハウを凝集 Oracle Exadataの導入から活用までをワンストップで支援するNEC
国内大手6社が総力を挙げた活用加速を約束。パートナーエコシステムの拡充で、より安心して使えるDB基盤へと進化したOracle Exadata──Oracle Database Enterprise Cloud Infrastructure Summitレポート
エディオンが「約1200店舗の業務をリアルタイムに支える統合データベース基盤」にOracle Exadataを選んだ理由
楽天市場を支える基幹データベースがOracle Exadataに移行──さらなる成長に向けてバッチ処理時間と運用管理コストを半減
NTTドコモの6600万顧客のリアルタイムビリング基盤「MoBills」を支えるデータベース基盤とは
企業の共通業務を効率化するドコモ・システムズのクラウドサービス「dDREAMS」。その安定稼働をOracle Exadataが支える
日本の電力システム改革を支えるオラクルの先進ITソリューション
運用工数を15分の1に削減! パナソニックISが実践するOracle Exadataとマルチテナントを活用した大規模DB統合のアプローチ
【Oracle Exadata事例】パナソニック インフォメーションシステムズが推し進める基幹データベース群のDBaaS化
4カ月でDB統合、販売店支援を5.3倍高速化したプロトコーポレーション
ライオンがSAP ERPや基幹系のDB基盤をOracle Exadata X5 & Oracle Database 12cに更改 性能が4〜20倍向上
インダストリー4.0時代を見据えた日本精工のIT戦略とは
大和ハウス工業はグループ全体のDB基盤統合と高速化をどう実現したか
札幌市は“発注者主体”で基幹情報システム刷新プロジェクトを推進。「調達の透明性」と「地元企業の参入機会拡大」を確保した秘訣
100万台超の複合機をグローバルに結ぶ! キヤノンの基幹サービスを支えるIoT基盤の全容
日立金属が基幹データベースのプライベートクラウド基盤に課した妥協なき要件と、その選択
SAPのグローバルシングルインスタンス稼働を支える統合DB基盤とは
東京海上日動システムズがOracle Exadataで成し遂げた企業改革
北陸コカ・コーラボトリングがOracle Exadata V1からX4への移行で「災害対策」「移行リスク最小化」のために取ったアプローチとは?Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
提供:日本オラクル株式会社
アイティメディア営業企画/制作:@IT 編集部/掲載内容有効期限:2017年2月28日
驚異的なパフォーマンス、優れた運用効率、最高の可用性とセキュリティ、クラウド対応を実現するOracle Exadataとの統合、クラウド、可用性や運用管理など、次世代データベース基盤構築のために参考になる必見資料をまとめてご紹介いたします。