12c R2の「現場で役立つ」新機能は? コーソルのエキスパートのお勧めはコレ!DBA必読! 開発/運用管理がもっと楽になる(3/4 ページ)

» 2017年06月01日 18時00分 公開
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「オンライン暗号化」のサポートでセキュリティを考慮したデータベース運用の幅が広がる

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高村 そういえば、最近マイナンバー対応などとも関連して「セキュリティ強化」に関連した業務依頼をいただくことが増えました。セキュリティ関連の新機能でお勧めのものはありますか?

村田 セキュリティ強化には「オンライン暗号化」がとても役に立つと思うわ。12c R2では、データベースの運用中に表領域を暗号化できるようになったのよ。

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高村 それはいいですね! Oracle Databaseにはオンラインで実行できる管理操作がとても多くて、びっくりさせられます。

村田 ただし注意点もある。この機能を使うと、一時的に2倍のディスク領域が必要になるの。恐らく、まず暗号化したデータを格納するためのファイルを新規に作り、そこに暗号化しながらデータをコピーするというプロセスで動作しているからだと思うんだけれど……。

渡部 あくまでも推測だけれど、12c R1で導入された「オンラインデータファイル移動」のテクノロジーが応用されているんじゃないかな。単にデータを暗号化しながらコピーしたのでは、暗号化処理中に更新された内容が失われてしまう。そのため、暗号化処理中に実行された更新処理の内容を何らかの方法で後から反映させているのだろう。でも、これがオンラインで実行できるというのは本当にビックリだよね。

高村 オンラインでの暗号化処理が可能になると、いろいろ便利になりそうですね。例えば、運用中の基幹データベースの中で法令や社会情勢の変化から暗号化の必要な部分が生じたら、そこだけ後から無停止で暗号化することも可能なわけですよね。その都度、データベースの切り分けや更新差分の適用といった作業を行う必要がないのは、本当に助かると思います。

「SQL計画管理」も機能強化され、大規模システムで使いやすく

椛沢 その他に、12c R2で渡部さんが注目している便利な新機能を教えてください。

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渡部 「SQL計画管理」の機能強化は要注目だね。これまではあまり活用されていなかったこの機能が、より多くの企業で使われる契機になるかもしれないよ。

椛沢 SQL計画管理は、アップグレードの際にSQLの実行計画が変わってしまうのを防ぐのに有効な機能ですよね。一度使われた実行計画をSYSAUX表領域にベースラインとして格納することで実行計画を固定化し、管理者が承認した場合に限って新しい実行計画に変えられるようにするとか。この機能は、あまり使われていないのですか?

渡部 僕が知る限り、使っているユーザーは多くはないね。SYSAUX表領域のディスク消費量や、SQLが大量に記録された場合の運用の難しさから使用を諦めたという話をよく聞く。でも、12c R2で行われた機能改善により、今後は使用するユーザーが増えるかもしれないと期待しているんだ。

椛沢 具体的に、どう改善されたんですか?

渡部 あらかじめフィルターを設定しておくことで、SQL計画管理によってベースラインに登録されるSQLを絞り込めるようになったんだ。いろいろな使い方が考えられるけれど、「特定のスキーマで実行されたSQLのみ」「特定のSQLコメントが埋め込まれたSQLのみ」といった条件に従ってベースラインへの登録が行えるから、登録されるSQLの数をある程度コントロールできるんだよ。これにより、ディスク容量の消費を抑えられるし、新しい実行計画の承認作業も大分楽になるだろう。

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椛沢 確かに、大規模なシステムでは実行されるSQLの数や種類がとても多いから、この機能強化はありがたいですね。

渡部 そうなんだ。このフィルター機能が導入されたことで、これまで「ハードルが高い」と感じていたユーザーがSQL計画管理をうまく活用できるようになるといいなと思ってるんだよ。

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提供:日本オラクル株式会社
アイティメディア営業企画/制作:@IT 編集部/掲載内容有効期限:2017年6月30日

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