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第一部 XML文書の作り方XMLの基礎を理解する10のポイント(1)(2/4 ページ)

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ポイント#1 XML文書はテキストデータである

 XMLの仕様にのっとって作成されたデータは「XML文書」(もしくは「XML Document」)と呼ばれる。XML文書はテキストファイルとして作成される。

 従来のアプリケーション、データベースやワープロ、表計算などのデータは、各アプリケーションが持つ独自の機能を効率的に表現するために、データが独自のバイナリ形式で保存されていることが多い。そのためデータファイルの中に、どんな情報がどんな形式で表現されているのか、データファイルから知ることはほとんど不可能だ。同時にこのおかげで、異なるアプリケーションの間でデータ交換を行うことも非常に難しくなっている。

 XML文書としてデータを保存した場合は、こうした問題が解決される。XML文書はテキストファイルなので、エディタで開けば簡単にどんなデータが含まれているのか確認でき、タグによってデータにどんな属性が付けられているのかも想像しやすい。データ変換も容易だ。XMLはアプリケーション間で自由にデータ交換を行う場合のフォーマットとして非常に優れた構造を備えている。

 大きなXML文書を作成したり、読み込んで内容を参照するならば、テキストエディタよりも専用のXMLエディタを使うといいだろう。XML用エディタはインフォテリア社のiPadをはじめとしてシェアウェアやフリーウェアで幾つか存在する。XMLエディタでXML文書を開くと、データのツリー構造が分かりやすく表示され、データの追加も確実かつ容易に行えるようになっている。

 XMLデータを参照するだけならば、Webブラウザを利用するのもいいだろう。Internet Explorer 5.0以上でXML文書を開いてみると、データがツリー構造になって表示される。

XML文書をメモ帳で開く。テキストファイルなので、そのまま表示される
XML文書をメモ帳で開く。テキストファイルなので、そのまま表示される
XMLファイルをブラウザ(IE5)から開くと、ツリー構造で表示される
XMLファイルをブラウザ(IE5)から開くと、ツリー構造で表示される

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