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SQLを利用してデータを操作する:間違いやすいポイントを追え! Bronze SQL基礎I(8)(2/2 ページ)
Oracleデータベースエンジニアとしての基礎力を証明するORACLE MASTER Bronze。その取得を目指すITエンジニアのための講座が本連載だ。間違いやすいポイントを確認し、合格に近づこう!
UPDATE文の基本構文と基本機能
■例題2
UPDATE文について間違っているものを選択してください。
a.一度に複数の列を指定して行を更新することはできない
b.WHERE句を省略すると表のすべての行が更新される
c.UPDATEに副問い合わせを使い、別の表の値に基づいて行を更新することが可能である
d.SET句に複数の列を指定することが可能である
■例題の範囲をおさらい
参考:「SQLでデータを自在に操作する」
表内の既存の行を変更するには、UPDATE文を使用します。
UPDATE 表名 SET 列名1=値1 [列名2=値2, ...] [WHERE 条件式];
正解
a
解説
選択肢a:UPDATE文のSET句には複数列を指定することができるため、一度に複数列の行を更新することが可能です。
SQL> update employees 2 set empno=100,jobid=1000; 21行が更新されました。 SQL> select * from employees; EMPNO ENAME JOBID ---------- ---------------------------------------- --------- 100 Jennifer 1000 100 Michael 1000 100 Pat 1000 100 Shelley 1000 100 William 1000
選択肢b:UPDATE文でWHERE句を省略した場合、選択肢aの実行例のように、すべての行が更新されます。
選択肢c:UPDATE文中では、以下のように、副問い合わせが使用可能です。
SQL> update employees 2 set empno=(select 社員番号 from test1 where 社員名='SMITH') 3 where ename=(select 社員名 from test2 where 社員名='KING'); 1行が更新されました。
選択肢d:UPDATE文では、選択肢aの実行例のように、SET句に複数列を指定することが可能です。
よって、間違っている選択肢はaです。
■まとめ
次の内容をチェックしましょう。
- DML(INSERT、UPDATE、DELETE)文の基本構文
- DML文と副問い合わせとの組み合わせ
今回の範囲は、基本構文・基本機能さえきちんと覚えておけば、得点を稼ぎやすい部分だといえます。
次回はトランザクションについて、間違いやすい点にポイントを絞って説明します。
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