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VMware Infrastructure 3のストレージ機構[2]VMware Infrastructure 3徹底入門 実践編(10)(4/4 ページ)

連載「VMware Infrastructure 3徹底入門」では、VMware Infrastructure 3のコンセプトやアーキテクチャといった、いわば理論的な部分を紹介した。新連載の「VMware Infrastructure 3徹底入門 実践編」では、実際の設計から導入、運用までを紹介する。今回はVI3環境におけるストレージ構成に関する3回にわたる解説の第2回として、ファイルシステムVMFSの構築,、およびiSCSI SANの構成と利用方法について解説する

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iSCSIターゲットの構成

 続いてiSCSIターゲットサーバの構成を行う。iSCSIイニシエータのプロパティで「動的検出」タブより、「追加...」を選択し、iSCSIターゲットサーバのIPアドレスを入力する。

図19 iSCSIターゲットサーバを登録
図19 iSCSIターゲットサーバを登録

 iSCSIターゲットサーバが登録されたことを確認する。

図20 iSCSIターゲットサーバが登録された
図20 iSCSIターゲットサーバが登録された

 以降はファイバチャネルSANの利用時と同様に、LUNやVMFSの再スキャンを行うことでターゲットLUNのディスカバリ、構築済みVMFSのマウントなどを行うことができる。なお、iSCSIターゲットサーバの登録後「閉じる」を選択すると、この再スキャン処理をすぐに実行するかどうかを確認するダイアログウィンドウが表示される。ここでは「はい」を選択し、即座に再スキャン処理を実行している。

図21 再スキャン処理を実行することでターゲットLUNなどが見えるようになる
図21 再スキャン処理を実行することでターゲットLUNなどが見えるようになる

 再スキャンが完了すると、構成されているターゲットLUNが確認できるようになる。

図22 再スキャンが完了し、iSCSIターゲットLUNが認識された
図22 再スキャンが完了し、iSCSIターゲットLUNが認識された

 なお、vmhba32とはiSCSIソフトウェアイニシエータ用に予約されているアダプタ名である。VMware ESX 3.5でiSCSIソフトウェアイニシエータを構成した場合はこの値が固定的に利用される。

 以降の構成手順はファイバチャネルSAN利用時と同様である。VMFSを構成し、同ボリュームを共有する他のESX上でこれを認識させるため再スキャン処理を実行する。


 今回はまずファイバチャネルSANの構成手順の続きということで、VMFSの構築と共有手順を紹介した。次に、iSCSIソフトウェアイニシエータの構成手順を紹介した。iSCSIは、イニシエータの有効化とターゲットサーバの登録さえ行ってしまえば、その後は基本的にファイバチャネルSANと同様の感覚で利用することが可能になる。

 次回はストレージ機構の3回目ということで、NFSデータストアの構成方法と、Raw Device Mapping (RDM) と呼ばれる構成方法について解説する。


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