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インストール、そしてはじめの一歩いまさら聞けないVim(1)(2/2 ページ)

Vimについてこんなことも知らないなんて言えないなあ……と尻込みしている方、いませんか? このシリーズでは数回にわたってVimの導入から基本の操作、設定に至るまでを紹介します。(編集部)

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UbuntuでのVimインストール

 UbuntuにはVimがデフォルトでインストールされている。名前はviになっているが、実体はVimだ。

画面9 Ubuntu 10.04にデフォルトインストールされているVi(Vim)
画面9 Ubuntu 10.04にデフォルトインストールされているVi(Vim)

FreeBSDでのVimインストール

 FreeBSDにデフォルトでインストールされているviはBSD由来のnvi。基本的なviの機能を実装したエディタで、Vimのような拡張機能は持っていない。Vimを使う場合は次のようにPorts Collection経由でインストールする。

cd /usr/ports/editors/vim/
make install clean
Ports Collection経由でVimをインストール
画面10 FreeBSDにデフォルトインストールされているvi(nvi)
画面10 FreeBSDにデフォルトインストールされているvi(nvi)
画面11 Ports Collection経由でインストールしたVim
画面11 Ports Collection経由でインストールしたVim

初めてのVim操作

 Vimをインストールしたら、まずちょっとした作業だけやってみよう。Vimがどういったエディタであるか、すぐに実感できる。Windowsであれば gVimをダブルクリック、それ以外であればターミナルから「vim」または「vi」と入力し、引数なしでVimを起動する。なお、以降の操作は日本語入力をオフにしておく。直接入力モードにしておけばいい。

 Vimが起動した直後の状態は、文字列を入力できる状態にはなっていない。まず「i」と入力する。これで入力が可能になるため、続いて「Hello World!」と入力する。つまり操作としては、Vimを起動してから「iHello World!」と入力したことになる。

画面12 文字列の入力 Vim on Windows XP
画面12 文字列の入力 Vim on Windows XP
画面13 Vimの終了 Vim on Windows XP
画面13 Vimの終了 Vim on Windows XP
画面14 文字列の入力 Vim on FreeBSD
画面14 文字列の入力 Vim on FreeBSD
画面15 Vimの終了 Vim on FreeBSD
画面15 Vimの終了 Vim on FreeBSD

 次にESCキーを押してから「:q!」と入力してリターンキーを押す。これで入力した文字列はどこにも保存されることなく、Vimが終了する。

 ESCキーは入力モードから抜けることを意味しており、「:」はコマンドモードへ入ることを意味する。:を押すとVimの一番下の部分へカーソルが移動するため、違いに気が付くだろう。「q」が終了を意味しており、「!」が強制的に実行(つまり保存しないで終了)を意味している。

 初めはまるで呪文のように思えるかもしれないが、こればかりは慣れてしまうしかない。入力モードとコマンドモードの行き来は比較的すぐに体が覚える。そこを乗り越え、その先いくつもの短縮コマンドやそれぞれのモードでの機能を身に付けるごとに、どんどん高速な操作が可能になる。

著者紹介

後藤 大地

後藤大地

オングス代表取締役。@ITへの寄稿、MYCOMジャーナルにおけるニュース執筆のほか、アプリケーション開発やシステム構築、『改訂第二版 FreeBSDビギナーズバイブル』『D言語パーフェクトガイド』『UNIX本格マスター 基礎編〜Linux&FreeBSDを使いこなすための第一歩〜』など著書多数。



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