面接に通る「職務経歴書」の書き方【システムエンジニア編】:IT業界職種別・職務経歴書の書き方(2)(1/2 ページ)
職種別に、職務経歴書・自己PRのサンプルを紹介。それぞれのポイントを、キャリアコンサルタントが解説します。
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システムエンジニアの採用傾向と対策
システムエンジニア(SE)の場合、転職活動時に「他者との差別化が難しい」と悩む人が多いのではと思います。以下、企業の採用担当者が見ているポイントを紹介します。
1.“システムの全体像”を意識してプロジェクト内容を書く
採用担当者がSEを採用する際、「プロジェクトの全体像やシステム導入の目的を理解して仕事をしていたのか、それとも割り振られた領域の設計を行っていたのか」で評価は変わってきます。「自分はプロジェクトの全体像や目的を理解していた」ことをアピールするため、「プロジェクト概要」と自身が担当していた役割=「業務内容」は特にしっかり記載しましょう。システム全体を理解するために努力してきたこと、心掛けてきたことなどがあれば、それもアピールしましょう。
2.どのような設計・開発を経験してきたのか、整理して書く
「設計・開発」といっても中身はさまざまです。どのようなシステムでの設計・開発経験があるのか、読み手に分かりやすく伝えましょう。「分かりやすく伝える」ためには、下記のように整理するのがおすすめです。
- クライアントサーバシステムなのか、Webシステムなのか?
- パッケージシステムなのか、スクラッチ開発なのか?
- 新規開発なのか、既存システムの改修なのか?(既存システムの追加開発の場合は、どのような機能を何件担当したのか)
その他にも設計方法(ウォーターフォールモデル、アジャイルソフトウェア開発)やフレームワークの利用の有無などを中心に詳細を記載しましょう。
3.応募先企業と職種に合わせて、強みを意識して書く
応募する企業や職種によって、求められるスキルや要件は異なります。そのため当然、アピールする切り口も変える必要があります。
経験してきた業務知識を伸ばしていきたい場合、自己PRではすでに持っている業務知識をメインに書き、「どのように業務知識を習得したか」「業務知識を生かして顧客やプロジェにクト内で貢献できたエピソード」で掘り下げていきます。
Web系や製品開発など、技術志向の職種を希望する場合、開発環境の詳細、プライベートを含めた技術習得への取組内容をメインに書きましょう(参考:「職歴書の書き方:プログラマ編」)。
マネジメント志向の場合、これまでの経験でマネジメント的な役割を担ってきた具体例をメインに持ってきます。サブリーダーといっても、企業によって役割は異なります。 「具体的にどのような役割を担ったのか」「「マネジメント業務の中で特にこだわったことは何か」という視点から記述しましょう。
顧客との折衝などに挑戦したい場合、特に経験がない場合は「ユーザーのニーズや生の声を聞くために努力してきたこと、その成果」をメインに書きましょう。 顧客と話すポジションでは、コミュニケーション能力が強く求められます。そのため、チーム内での具体的なエピソードを書きましょう。
ただし、「私はコミュニケーション能力が高いです」という表現はNGです。 コミュニケーション能力は、面接の中で面接官が判断する能力だからです。「コミュニケーション」という抽象的な表現は避けます。あなたが周りと協力しながら仕事を進める時に大切だと考えていること、工夫してきたことの中で 「今後の仕事に生かせる」と思う事例について、具体例を交えて書きましょう。
まずはこれだけ! ワンポイント・アドバイス
● 職務経歴
技術職以外の経歴に関しても、部署名まで必ず記載しましょう。
● 生かせる経験・知識・技術
生かせる経験や知識、技術は、ポイントを記載の上、補足説明をつけてアピールしていましょう。経験が長い場合は、直近のアピールできる経験から記載するのも効果的です。
● 開発経歴
<プロジェクト内容>
プロジェクトごとに【プロジェクト概要】【担当フェイズ】【業務内容】【実績・取り組みなど】を必ず記載しましょう。
<開発環境>
言語については、フレームワークや種類について【OS】【言語】【フレームワーク】【DB】の順に記載しましょう。
<役割/担当/規模>
【役割】には該当期間を明記しましょう。【担当】には自身が管理した項目を、【プロジェクト規模】には、中心となって携わった案件の要員数を記載し、全体要員数も記載しましょう。プロジェクトに途中でアサインされた場合は、アサインされた時期からが該当期間となります。
● テクニカルスキル
テクニカルスキルは、どれくらいの経験内容であるのかを、具体的な年数とコメントで記載しましょう。
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