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面接に通る「職務経歴書」の書き方【システムエンジニア編】IT業界職種別・職務経歴書の書き方(2)(2/2 ページ)

職種別に、職務経歴書・自己PRのサンプルを紹介。それぞれのポイントを、キャリアコンサルタントが解説します。

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自己PRのワンポイント・アドバイス

● 分量

 1枚以内で、応募企業にあわせて記載しましょう。数値で表せる成果は、具体的に記しましょう。(例:□割の工数削減、運用コスト○万円削減 など)

● 形式

  2〜3の箇条書きで、その根拠をしっかり記載しましょう。例えば、「マネジメントスキル」だけではなく、「マネジメント手法の確立による作業効率・品質の向上」などと、どのようなマネジメントスキルかを記載しましょう。

● 自己PRのポイント

 長所/短所、ビジネススキルに加えて、業務の取り組み姿勢や、業務とは別に自宅などでの自己研さんしている事柄がある場合、具体的に記載しましょう。また、応募業種・職種ごとに記載内容を変え、志望動機を自己PRに盛り込みましょう。


自己PRのサンプル

  • 顧客の価値を向上させるための技術力と応用力

 StrutsやSpringをはじめとするオープンース技術や、大規模なミッションクリティカルシステムでの独自フレームワークの設計、構築、技術検証、導入を通じて、業務アプリケーション系要素技術について理解を深め、技術の本質を見極めるよう努力を継続してきました。最先端の技術を深追いするだけではなく、お客様のビジネスを改善するために最適な技術を提案することを心掛けており、その点で現在お客様からも評価をいただいております。

  • 作業効率改善に向けた主体的な提案・行動の成果

 私は、常に作業の効率化を重視して仕事を進めてまいりました。具体的には、開発チームの工数が多い場合には、それぞれのメンバーが与えられた作業を行うのではなく、設計フェイズの段階で開発の効率化を意識し、機能の共通化や開発ツールの作成を自ら行い現場に導入してまいりました。その結果、納期を順守してプロジェクトのリリースを迎えることができました。このような改善への地道な取り組みを通し、自分ができることを自ら考え現場に提案していくことがプロジェクトの成功を導く大きな要素であることを学び、日々、自チームの生産性の向上に取り組んでおります。

  • 若手メンバーの育成と品質向上の取組み

 プロジェクト管理を任される中、私が最も意識してきた点は、メンバー育成と品質向上の2点になります。経験の浅い新人がプロジェクトに投入された時には、そのメンバーが持つ知識と特性を考慮した上で、「まずはやらせてみる」をモットーにメンバー育成を行ってきました。はじめは、若手メンバーが多く作業ミスが散見されていたため、週次の進ちょく・品質チェックから日次チェックに切り替え、メンバーとのコミュニケーション量を増やし、1日当たりの生産性を最大化できるよう、プロジェクト管理を実行しました。その結果、プロジェクト内での重要なポジションを担う中核へと成長し、現在も活躍しています。若手メンバー中心のプロジェクトにおいても、メンバーを育成しながら、品質面でお客様から着実に信頼を得ることができた経験を、今後貴社においても生かしていきたいと考えております。

 今後は、これまでのさまざまなプロジェクトでの開発経験を通じて培ってきた技術的観点でのサービスの具体化から、工数見積、進ちょく管理、品質管理といったチーム管理の経験を生かし、メンバーと成功を共有できるようなプロジェクトをまとめていく存在になりたいと考えています。また、引き続き、最新のITトレンドを把握していくとともに、業務プロセス全体を展望する技術を身につけ、どんなプロセスが最も顧客にとって価値あるものなのかを考えた上で、付加価値のある提案を実現できるSEへと成長できるよう、より顧客に近い立場での開発を行える職種を希望します。

以上


筆者紹介

DODA IT技術者担当 キャリアカウンセラー

横山泉

得意分野(実績)

アプリケーションエンジニアの方を主に担当させていただいており、大手SIerやコンサルティングファームへの多数のサポート実績があります。エンジニア未経験の方のご支援もしていますので、強い情熱をお持ちの方で、SEを目指されたい方のご相談にも応じています。



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