5分で分かるユーザーエクスペリエンス(UX):5分で絶対に分かる(5/5 ページ)
ユーザーエクスペリエンス(UX)とは何か? ユーザーに愛されるWebサイトには、UXが貢献しています。UXとUI、IAを混同している方、必読です
5分−UXとUIとIA(モバイルファーストへ)
先ほどUIは、「ユーザーと機器との情報をやりとりするためのインターフェイス」と定義しました。Webサイトでも同様に、情報とリンク先の内容と関係性やデザインが重要になります。ユーザーは、言葉を見て想像しリンク先に飛びます。リンク先に期待通りの情報がなければ離脱します。
つまり、サイトの情報(コンテンツ)を構造化させることも重要なのです。これらは「情報アーキテクチャ(以下、IA)」と呼ばれ、Webサイト制作で重要な役割を持つため、専門分野として認識され、それらを専任する情報アーキテクトという職種も存在しています。
最近、UIとIAは同じようなものとして扱われるようになりました。もちろん、言葉が違うので、厳密には違いますが、ユーザーとパソコン(Web)との情報の受け渡し役としてUIが用いられ、情報の構成がIAなので、最も近い存在であると考えられています。
なぜ今、WebかいわいでUXが注目されているのか?
UX、IA、UIの違いで、「最近、ユーザー行動から情報を設計していく傾向にある」と説明しました。Webサイトは、ユーザーが操作して初めて成り立つメディアです。つまり、ユーザーが目的に行きやすい導線を作る必要があるといえます。
「情報がきれいにそろっていれば、それでいいのか」というとそうではなく、ユーザーの行動を考えたサイト構成で構築する傾向にあります。ユーザーに操作してもらいやすいサイトを作るという考え方になってきたのです。これらはストーリーテーリングと呼ばれ、サイト設計の重要なコンセプトになります。
これらが注目されるようになったのは、スマートフォンなどのモバイル機器からのアクセスが多いのが理由です。日本の大手企業のサイトでもスマートフォンからの流入が多いといわれるようになってきました。
スマートフォンは、パソコンより画面が小さく、操作も片手で行うので、より操作性が重要です。従来はパソコン画面を中心に、サイトの設計やデザインをしてきましたが、今後はスマートフォンを中心とするモバイルからの設計が必要になってくるでしょう。
UXを向上させるための制作スタイルは、様変わりをしています。これからWebはさらに変化していきますが、UXの向上はWeb製作の根底にあり、UXを意識することが、成功に導く大きな一因になっていくでしょう。
大本あかね
2004年よりallWebクリエイター塾の元祖になる塾の発足者。 2007年にallWebクリエイター塾に改名し本格的に運営。当初のコンセプト通り習得したいWebスキルを短期間に習得できる講座を低額で提供し、分かりやすい講座のための企画・運営を行っている。
法人向け研修としてだけ行っていた「モバイルファーストで作る、スマートフォンサイト設計講座」を一般向けに3月30日、4月6日、4月13日の3日間で開催します。
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