5分で分かるインフォグラフィック：5分で分かる製作現場（10）（1/5 ページ）

路線図などで活用される「インフォグラフィック」。テキスト情報や数値データなどを1つのグラフィックに集約し、分かりやすく人に伝えるための表現方法だ。

[櫻田潤，ビジュアルシンキング]

1分−インフォグラフィックとは

　インフォグラフィックとは、情報を分かりやすく、人に伝わる形に視覚化したものです。例えば、一見ばらばらのテキスト情報や数値データを、1つのグラフィックに集約します。

　身近な実例でいうと、駅や電車内で掲示されている「路線図」を思い浮かべてみてください。路線図を見ると、各路線が停まる駅、各駅の大まかな位置関係、主要駅が視覚的に捉えられます。

　出発駅や目的駅は人それぞれです。その全ての行き方をテキストで用意して伝えようとしたら、どれくらいの情報量になるでしょうか？

2つの経路を示すだけでも、これだけの文字量になります。全駅の経路関係をテキスト情報で表すとしたら膨大です

　これでは、駅や電車内のスペースに掲示することもできません。路線図は、ビジュアルの力で大量のテキストを圧縮し、人に伝わる情報に変えています。

　このようにインフォグラフィックは、ビジュアルを使って、情報を整理整頓し、分かりやすく人に伝えるための表現方法です。

目次

1分−インフォグラフィックとは

2分−なぜいまインフォグラフィックなのか

3分−良いインフォグラフィックの条件

4分−インフォグラフィックの制作フロー

5分−インフォグラフィックの制作に必要な能力