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IBMがPOWERをオープン化、「OpenPOWER Consortium」結成:CUDAとPOWERのエコシステム統合へ
米IBMはPOWERアーキテクチャを採用したデータセンター技術の開発を目指す「OpenPOWER Consortium」を結成する。管理性や柔軟性の向上を目指し、高度なサーバやネットワーク、ストレージ、GPUアクセラレーション技術の開発を目指す。
米IBMは2013年8月6日、米Googleや米NVIDIAなどと組んで、IBM独自のマイクロプロセッサアーキテクチャ「POWER」を採用したデータセンター技術の開発を目指す「OpenPOWER Consortium」を結成すると発表した。Mellanox TechnologiesやTYANも参加する。次世代のクラウド型データセンターの開発に当たって選択肢を増やすほか、管理性や柔軟性の向上を目指し、高度なサーバやネットワーク、ストレージ、GPUアクセラレーション技術の開発を目指す。
IBMはPOWERのハードウェアとソフトウェアを初めてオープン開発用に提供し、POWER関連の知的財産を他社にライセンス供与する。基本的なプロセッサ機能を制御するオープンソース版のPOWERファームウェアも同コンソーシアムを通じて提供し、新しいスタイルのサーバハードウェア用に高度なカスタマイズ性を持たせる。
当初のプロジェクトとして、まずNVIDIAとIBMが協力してCUDAとPOWERのエコシステム統合に取り組む。
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