データベース性能最大化を目指したHPブレードサーバ「NB56000c」 移行アセスメントも実施:製品動向
日本ヒューレット・パッカードはデータベースの処理性能最大化を目指した無停止サーバのハイエンドモデル「HP Integrity NonStop BladeSystem NB56000c(以下、NB56000c)」を発表した。同時に「NonStop SQL移行推進プログラム」を開始、他社データベースサーバから同製品への移行促進を図る。
日本ヒューレット・パッカード(HP)はデータベースの処理性能最大化を目指した無停止サーバのハイエンドモデル「HP Integrity NonStop BladeSystem NB56000c(以下、NB56000c)」を発表した。同時に「NonStop SQL移行推進プログラム」を開始、他社データベースサーバから同製品への移行促進を図る。
NB56000cは、HP Integrity BL860c i4サーバをベースにしたブレードサーバ製品。CPUにインテルItanium 9500ファミリ(2.4GHz)を搭載する。最大メモリ搭載容量は1ブレードあたり最大96Gバイトと大容量にしている。99.9999%のSLAを保証する。また、信頼性を高める機能として命令実行中にエラーが発生した場合に再度計算をやり直す「インストラクション・リプレイ機能」を独自に搭載する。
同社では、データベース性能を高める目的でOSの最適化も行っており、発表によると従来モデルとの比較で「性能を約1.5倍に向上」したとしている。OSはHP NonStop OS J Series(J06.16)。また、SSDドライブを利用した場合は、HDD搭載版と比較して、5.7倍のパフォーマンスを出すという。これはHPが同一プロセッサ数で3000万件からのデータ抽出サマリを実行した際の検証値。
日本HPでは、このパフォーマンス向上により、より少ないサーバ数でミッションクリティカルシステムを運用できることから、コスト削減がになるとしている。
併せて同社サーバと、超並列RDBシステムである「HP NonStop SQL/MX」への移行を推進する「NonStop SQL移行推進プログラム」も開始する。無償の移行アセスメントや移行に関わる工数や費用見積もり、性能評価レポートを提供し、他社データベースサーバからの乗り換えを促進する。
参考価格は5534万1195円(税込み。42Uのフルラックで、c7000エンクロージャ1台、NonStopサーバブレード2台(2コア/1プロセッサ、16GBメモリ)、ディスクエンクロージャ(146GバイトHDD10本)×2台、IP CLIM2台、テープ装置、コンソールを含む場合)。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- Insight Onlineはようやく本格提供開始:日本HP、「サーバ運用環境改善プロジェクト」を強化
- ライブマイグレーション機能を搭載:HP-UXの新バージョンは“頼れる仮想化”を目指す
- 新世代EDIやメインフレーム置き換え狙う:HPのNonStopサーバがUNIXクラスタと同等価格に
- サーバとOSのサポートサービスを一本化のメリット:サンとHP、SolarisのOEM契約を締結
- マルチベンダの統合でITコスト30%削減:「ITコスト削減に寄与」、HPがIntegrityサーバへの移行支援策
- Dr. K's SQL Serverチューニング研修(8):進化するCPUをパワー全開で走らせるテクニック