心配は無用! バックアップ/リカバリ、パッチ管理、テストが今すぐ、ここまで楽になる:DBaaSも見据えたOracle Exadataによるデータベース統合(1)(2/4 ページ)
データベース統合基盤として「Oracle Exadata」に魅力を感じながらも、「これまでと運用管理手法が変わり、管理効率が低下するのではないか」と不安を感じている方がいるかもしれない。その心配は無用だ。システム管理ツール「Oracle Enterprise Manager」を使うことで、従来よりもはるかに効率的にデータベースの運用管理が行えるようになる。[データベース統合][Oracle Exadata][Oracle Enterprise Manager]
速くて、戻すのも簡単。Oracle Databaseのバックアップ/リカバリに最適なRMANをグラフィカルな環境で使える
まずバックアップとリストアについて見ていこう。今日、データベースのバックアップに、ストレージに備わるスナップショットやミラーリングの機能を使う企業は多い。その主な理由は、テープドライブを使ったバックアップ手法などと比べて"速さ"であろう。ストレージのミラーリングなら、テープよりも短い時間で多くのデータをバックアップできるというわけだ。
とはいえ、"Oracle Databaseのバックアップ"という観点で考えた場合、最適な選択肢となるのはOracle Databaseに付属するリカバリソフトウェア「Oracle Recovery Manager(RMAN)」を利用したバックアップである。Oracle Exadataでも、このRMANを使ったバックアップが基本であり、Oracle Enterprise Managerを使えば、グラフィカルな操作画面でバックアップの設定やリストアを行うことができる。
ソフトウェアを使ったバックアップに対しては、「運用が複雑」「パフォーマンスが低い」「高度なスキルが必要」といった印象を抱くユーザーが少なくないようだが、RMANに関して、そうした心配は無用だ。RMANを使えば、リカバリに必要なファイルの詳細を意識する必要はなくなり、バックアップ/リカバリの運用負担が大きく減る他、テラバイトサイズのデータベースも1時間程度でバックアップできるなど高いパフォーマンスを備える。加えて、前述したようにOracle Enterprise Managerを使ってグラフィカルな環境で設定が行えるため、高度なスキルがなくても必要な作業を実施できるのだ。
バックアップで肝心なのは、いざというときのリカバリのスムーズさ。RMANなら必要なデータだけをスピーディに戻せる
もう1つ、RMANの非常に大きなメリットとして挙げておきたいのが、リカバリ時の手間を大幅に軽減できるというメリットである。
RMAN以外の多くのバックアップ手法では、データベースの1ブロックだけをリストアするといったきめ細やかなリカバリは行えない。そのため、1ブロックだけ破損してしまったような場合でも、復旧のためにはデータベース全体をリカバリする必要があった。もしデータベース全体をリカバリするのに1日かかるとしたら、消失したのがごくわずかなデータであっても、そのシステムの利用を少なくとも1日は止めなければならないことになる。結果としてリカバリ実施のためのスケジュールを確保できず、リカバリできないという本末転倒な事態さえ起こりうるのである。
一方、RMANであれば、障害の範囲に応じてリカバリする範囲を必要最低限に抑えることができる。これによって復旧までの時間を短縮し、データ消失の影響を最小限にとどめることが可能なのだ。
さらに、日本オラクルの岩崎護氏(データベース事業統括 製品戦略統括本部 プロダクトマーケティング本部 Database & Exadata推進部シニアプロダクトラインマネジャー)は、RMANならバックアップとリストアを高速に行えると説明する。
「例えば、Oracle ExadataとOracle Exadata Storage Expansion Rackのフルラック構成の場合、1時間当たり27TBのバックアップが行えます。また、差分/増分バックアップであれば、50TBのデータベースでも1時間以内に完了します。つまり、10TB程度のデータベースであれば数分でバックアップが完了し、しかもオンラインで行うためデータベースを止める必要もないのです。リストアも非常に高速で、環境によってはフルリストアした場合でも1時間で16TBを戻すことが可能です。
こうした高いパフォーマンスと、特定のテーブルだけをリストアできる運用の手軽さから、RMANはOracle Databaseの最適なバックアップ手法であり、実際に多くのお客さまがRMANを使って日常的にバックアップを行われています」(岩崎氏)
提供:日本オラクル株式会社
アイティメディア営業企画/制作:@IT 編集部/掲載内容有効期限:2014年7月15日
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