検索
連載

Chromeが重い原因となっているプロセスをタスクマネージャで調べるGoogle Chrome完全ガイド

Google Chromeが重く感じるような場合は「Chromeタスクマネージャ」を使って、その原因を調べてみましょう。あまり利用していない拡張機能が多くのメモリやCPUを消費している場合、その拡張機能を無効化すればChromeを軽快にできます。

Share
Tweet
LINE
Hatena
「Google Chrome完全ガイド」のインデックス

連載目次

Google Chromeが結構メモリを使っているけど、どうすれば改善できる?

Chromeタスクマネージャとは?

 「Google Chrome(以下、Chrome)」は、さまざまな拡張機能やアプリが提供されており、Chrome内だけでほとんどの作業ができるほどになっています。

 そのため、いろいろな拡張機能をインストールしたり、多くのタブを開いて作業をしてしまったりしがちです。場合によっては、メモリが足りなくなったり、CPU使用率が高くなったりして、Chromeの動作が重く(遅く)感じられることがあります。

 このような場合は、「Chromeタスクマネージャ」を使って原因となっている拡張機能などを調べることができます。このツールはChromeによって実行されている「プロセス」(メモリの一部を専有して稼働しているプログラム)の一覧を表示し、それぞれが使用しているメモリやCPUなどの状態を表示してくれます。Windows OSにも備わっている「タスクマネージャー」と比べると、ChromeタスクマネージャはChromeで実行されているプロセスに限定される点が異なります。

 本記事ではデスクトップ版Chromeを対象として、Chromeタスクマネージャの使い方や注意点を解説します。

 Windows OSのプロセスについては、「Windows OS入門」の「第3回 プロセスとスレッド」を参照してください。

Chromeタスクマネージャを起動するには

 Chromeのタスクマネージャを起動するには、右上隅のメニューボタンをクリックして、[その他のツール]−[タスクマネージャ]をクリックします。

Chromeタスクマネージャをメニューボタンから起動する
Chromeタスクマネージャをメニューボタンから起動する

 Windows OSやChromebook、Linuxなら、以下の手順でもっと素早く起動することもできます(macOSではできません)。

  • Chromeをアクティブにした状態で、[Shift]+[Esc]キーを押します(起動できない場合は、新たに開いたタブ上で[Shift]+[Esc]キーを押します)
  • Chromeのタイトルバーを右クリックし、ポップアップメニューから[タスク マネージャ]を選びます
  • Chromeをアクティブにした状態で[Alt]+[Space]キーを押し、ウィンドウ左上に表示されたメニューから[タスク マネージャ]を選びます(Windows OSのみ)

Chromeタスクマネージャの画面の基本的な見方

 Chromeタスクマネージャを起動すると、Chromeが使用しているタスクやプロセスが一覧表示されます。また、それらのメモリ使用量やCPU使用率、ネットワーク通信速度、プロセスIDも表示されます。

Chromeタスクマネージャの画面(1)
Chromeタスクマネージャの画面(1)
Chromeタスクマネージャの画面(2)
Chromeタスクマネージャの画面(2)

 各プロセスの実体を把握するには、[タスク]列にある各プロセスの名称の先頭に注目します。

  • タブ:〜」「アプリ:〜」: タブまたはウィンドウで表示中のページやWebアプリ
  • 専用ワーカー:〜」「Service Worker:〜」: Webアプリの処理の一部を担っているプロセス
  • サブフレーム:〜」: iframeなど、ページの一部分の描画や表示などを担っている(サブの)プロセス
  • 拡張機能:〜」: Chromeの拡張機能
  • ブラウザ」: Chrome本体
  • GPUプロセス」: 主にページの描画を担当しているプロセス

 このように、各プロセスの正体がおおよそ判断できます。

メモリやCPUをたくさん使っているプロセスを見つけるには

 [メモリ使用量][CPU]といったChromeタスクマネージャの列名をクリックすると、その列の値を基に各プロセスの並び順が変わります。昇順に並び替えている場合は、その列名に▲(上向き三角マーク)が、降順なら▼(下向き三角マーク)がそれぞれ列名の右側に併記されます。

 例えば、以下の画面のようにメモリ使用量で降順にソートする(並び替える)と、最もメモリを消費しているプロセスが一番上に表示されます。

 いくらクリックしても▲▼が表示されない場合は、その項目の列幅をもっと広げてみましょう。隠れていた▲▼が現れる場合があります。

メモリ消費量が最も大きいプロセスを一番上に表示させる
メモリ消費量が最も大きいプロセスを一番上に表示させる

CPU使用率が最も高いプロセスを一番上に表示させる
CPU使用率が最も高いプロセスを一番上に表示させる

当たりを付けたChromeのプロセスの画面を前面に表示させるには

 Chromeタスクマネージャで気になるプロセスを見つけたとき、それをダブルクリックすると、そのプロセスのウィンドウあるいはタブが前面に表示されます。

 拡張機能のプロセスをダブルクリックすると、その拡張機能の詳細設定ページ(chrome://extensions/?id=<拡張機能のID>)が表示されます。ここから拡張機能の無効化などが素早くできます。

Chromeのプロセスを強制的に終了させるには

 Chromeのタブや拡張機能が正しく動作しなくなってしまった場合、そのタブや拡張機能だけをChromeタスクマネージャで強制的に終了させることもできます。それには以下の画面のように、Chromeタスクマネージャで対象のプロセスを選んでから[プロセスを終了]ボタンをクリックします。

Copyright© Digital Advantage Corp. All Rights Reserved.

ページトップに戻る