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ピボットテーブルの「スライサー」「タイムライン」を理解し、使いこなす新社会人の必須知識 「Excel ピボットテーブル」超入門(8)(1/3 ページ)

Excelを通じて、「ピボットテーブル」の基礎を学び、データ分析を実践するまでを習得する本連載。今回は、ピボットテーブルのデータを素早くフィルタリングし、抽出する「スライサー」「タイムライン」の基礎と使い方を解説する。

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 本連載は、今後のビジネスに必須とされる「データ分析」の第一歩を踏み出してもらうために、Excelを通じた「ピボットテーブル」をまずマスターすることを目的にする。Microsoft Excel 2013(以下、Excel)を使って、ピボットテーブルを実務で応用していくためのノウハウを紹介していく。

 前回は、ピボットテーブルの集計表をビジュアル化する「ピボットグラフ」のテクニックを紹介した。

 今回は、ピボットテーブルの集計対象を切り替えながら、より深くデータ分析をしていくための方法である「スライサー」や「タイムライン」機能の基礎と使い方を解説する。

 事前準備として、今回も第4回「ピボットテーブルで、“さまざまな視点でのデータ分析”を簡単に実践する(応用編)」などで用意した「テーブル型式に変換した売上一覧のリストデータ」を用意してほしい。テーブル型式への変換方法は、第2回「初めてでも今すぐ実践できる、ピボットテーブルの作り方」を参照してほしい。

photo 用意してほしい、売上一覧を「テーブル型式」に変換したリストデータの見本(画像クリックでリスト全体の見本を表示)

 リストデータのサンプルは以下の通り。

NO	日付	商品名	単価	数量	金額	担当
1	2014/5/1	ノートPC	145800	3	437400	夏目
2	2014/5/1	デスクトップパソコン	212800	2	425600	夏目
3	2014/5/1	デジカメ	45800	3	137400	夏目
4	2014/5/2	KINECT	24800	5	124000	久利
5	2014/5/2	Leap Motion	12600	8	100800	久利
6	2014/5/2	ノートPC	145800	2	291600	久利
7	2014/5/3	デスクトップパソコン	212800	4	851200	阪神
8	2014/5/3	プリンター	34800	5	174000	阪神
9	2014/5/4	ノートPC	145800	8	1166400	正岡
10	2014/5/5	KINECT	24800	10	248000	愛媛
11	2014/5/5	マウス	3500	20	70000	愛媛
12	2014/5/5	ノートPC	145800	5	729000	愛媛
13	2014/5/5	スキャナー	65800	2	131600	愛媛
14	2014/5/6	デスクトップパソコン	212800	3	638400	内田
15	2014/5/6	デジカメ	45800	4	183200	内田
16	2014/5/6	プリンター	34800	5	174000	内田
17	2014/5/6	ディスプレイ	39800	2	79600	内田
18	2014/5/7	ディスプレイ	39800	4	159200	薬師寺
19	2014/5/7	ノートPC	145800	6	874800	薬師寺
20	2014/5/7	KINECT	24800	5	124000	薬師寺
21	2014/5/10	タブレットPC	98000	8	784000	広瀬
22	2014/6/1	ノートPC	145800	6	874800	夏目
23	2014/6/1	デスクトップパソコン	212800	4	851200	夏目
24	2014/6/1	デジカメ	45800	3	137400	夏目
25	2014/6/2	KINECT	24800	7	173600	久利
26	2014/6/2	Leap Motion	12600	5	63000	久利
27	2014/6/2	ノートPC	145800	4	583200	久利
28	2014/6/3	デスクトップパソコン	212800	7	1489600	阪神
29	2014/6/3	プリンター	34800	3	104400	阪神
30	2014/6/4	ノートPC	145800	4	583200	正岡
31	2014/6/5	KINECT	24800	8	198400	愛媛
32	2014/6/5	マウス	3500	25	87500	愛媛
33	2014/6/5	ノートPC	145800	3	437400	愛媛
34	2014/6/5	スキャナー	65800	4	263200	愛媛
35	2014/6/6	デスクトップパソコン	212800	6	1276800	内田
36	2014/6/6	デジカメ	45800	7	320600	内田
37	2014/6/6	プリンター	34800	6	208800	内田
38	2014/6/6	ディスプレイ	39800	4	159200	内田
39	2014/6/7	ディスプレイ	39800	6	238800	薬師寺
40	2014/6/7	ノートPC	145800	8	1166400	薬師寺
41	2014/6/7	KINECT	24800	7	173600	薬師寺
42	2014/6/10	タブレットPC	98000	6	588000	広瀬
43	2014/7/1	ノートPC	145800	5	729000	夏目
44	2014/7/1	デスクトップパソコン	212800	6	1276800	夏目
45	2014/7/1	デジカメ	45800	7	320600	夏目
46	2014/7/2	KINECT	24800	3	74400	久利
47	2014/7/2	Leap Motion	12600	7	88200	久利
48	2014/7/2	ノートPC	145800	5	729000	久利
49	2014/7/3	デスクトップパソコン	212800	3	638400	阪神
50	2014/7/3	プリンター	34800	4	139200	阪神
51	2014/7/4	ノートPC	145800	9	1312200	正岡
52	2014/7/5	KINECT	24800	5	124000	愛媛
53	2014/7/5	マウス	3500	35	122500	愛媛
54	2014/7/5	ノートPC	145800	5	729000	愛媛
55	2014/7/5	スキャナー	65800	3	197400	愛媛
56	2014/7/6	デスクトップパソコン	212800	4	851200	内田
57	2014/7/6	デジカメ	45800	7	320600	内田
58	2014/7/6	プリンター	34800	8	278400	内田
59	2014/7/6	ディスプレイ	39800	6	238800	内田
60	2014/7/7	ディスプレイ	39800	5	199000	薬師寺
61	2014/7/7	ノートPC	145800	4	583200	薬師寺
62	2014/7/7	KINECT	24800	3	74400	薬師寺
63	2014/7/10	タブレットPC	98000	7	686000	広瀬
リスト1:リストデータのサンプル

 ここから、ピボットテーブルで商品の合計売上をまとめた集計表を作成する(図1)。

photo 図1 商品の合計売上をまとめた集計表を用意する

 集計表の金額のセル「B4」にカーソルを合わせ、Excelメニュー「ピボットテーブルツール」タブ→「分析」→「フィールドの設定」→「表示形式」から「数値」を選択し、「桁区切り(,)を使用する」を選び、金額の表記を三桁区切り表示で統一する(図2)。

photo 図2 金額の表記を三桁区切り表示で統一する

「スライサー」機能を挿入する

 スライサーとは、ピボットテーブルのデータを素早くフィルタリングできる機能だ。「項目」ボタンをクリックするだけで集計対象の必要な項目だけをフィルタリングできるので、素早く簡単にデータを抽出できる。

 図2の集計表を基に、「スライサーで担当の切り替え」を実践する。集計表内のセル「A4」にカーソルを合わせ、Excelメニューの「挿入」→「スライサー」と選択する(図3)。

photo 図3 「スライサー」を選択する

 「スライサーの挿入」ダイアログボックスが表示されるので、「担当」にチェックを入れ、「OK」をクリックする(図4)。「担当」一覧のメニューが表示される。これがスライサーだ(図5)。

photo 図4 「スライサーの挿入」ダイアログボックスより、「担当」にチェックを入れる
photo 図5 「担当一覧」のスライサーが表示された

 担当一覧のスライサーから、「夏目」を選択してみよう。「夏目」の売った商品が抽出された集計表が表示される(図6)。

photo 図6 担当者「夏目」が売った商品だけを示す集計表になった

 複数の担当者を選ぶことも可能だ。[Ctrl]キーを押しながら担当者を選ぶだけだ(図7)。

photo 図7 担当者「夏目」「久利」「阪神」の売上だけを抽出した集計表にした

 スライサーで抽出した結果を解除するには、「フィルターのクリア」を選ぶ(図8)。

photo 図8 「フィルターのクリア」から、抽出を解除できる

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