島根編:どこでも働けるということ――Iターンエンジニアが実践する屋外開発と開発合宿:ITエンジニア U&Iターンの理想と現実(10)(4/4 ページ)
ITエンジニアはPCと電源があれば、どこでも働けるよね?――U&Iターンの理想と現実「島根編」の第1回は、お城で、お寺で、民宿で、ネットワークとクラウドツールを駆使して働くIターンエンジニアのリモートワーク事情を紹介します。
開発合宿と行政サポート
そんな私たちの野外活動を知った松江市の職員さんから「開発合宿」のお誘いを頂きました。開発合宿ならみなさんもよくご存じしょう。日本で最初にこれをやったのは、かの伊藤直也さんだそうです。ご本人がおっしゃっていたので間違いありません。
松江市は(そして松江市以外の島根県内自治体の幾つかも)、IT企業の開発合宿宿泊費などをサポートしてくれます。補助の内容は年度ごとに変化しますし、補助を受けられる条件も異なるため、詳しくは各自治体にお問い合わせください。
ともかく私たちは、美保関(みほのせき)というところで開発合宿を開きました。美保関がどこにあるかはググってください。美保関の日本海側にある民宿を借りたのですが、もう何ていうかジオパークです。5月の渡り鳥の声が響く神がかった環境で1日を過ごしました。
松江市がデスクとチェアと高速インターネット回線と無線LANを用意してくれ、電源もあるので、快適さはいつものオフィスと変わりません。それどころか、島根開発拠点代表の山口によると「開発効率は3倍だった」とのことです。
暮らしをデザインする
いかがでしょうか。私たちがどのように仕事のスタイルをデザインしてきたか、その一端をご紹介しました。一端です。ぜんぶ見たい方は島根に遊びに来てください。
次回は、仕事以外の残り半分、すなわち住人としてのIターンライフについてお届けします。東京から地方都市へ移住して、環境の変化を暮らしのデザインにどうつなげられたのか、何ができなかったのか、をお伝えします。お楽しみに。
筆者プロフィール
モンスター・ラボ エンジニア 羽角均(はすみひとし)
2014年7月、モンスター・ラボ島根開発拠点開設と同時に島根へIターン移住。Webシステムやスマホアプリの開発を担当。
島根の海と酒と蕎麦をこよなく愛し、社内ではコーヒー部長も務めている。
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