「8月なのに内定ゼロ」「オワハラされて超泣ける」――夏の終わりの就活お悩み相談室:就活のトリセツ(10)(2/4 ページ)
「8月なのに内々定がない(ないてい)」「内々定もらった会社に行く気がうせた」「オワハラがイタクテ、イタクテ超ふるえる」――夏の終わりのホラーな悩みに、名古屋のキャリセン ツートップがビシバシ答えちゃうよ!
お悩みその1「気が付いたら8月。内定はまだない……」
いや、バイト忙しかったんですよ。試験も卒業かかってたし。
サボってたわけじゃないけど、就活だってしてなかったわけじゃないけど、気がついたら友達は内定もらってて、自分はまだで。あー、焦ってきたなー。もう!
ナカムラアキノリと田中先生のアドバイス
8月は、採用予定数に満たない企業の人事もめちゃ焦っている。しかも早くめどを立てたいので、短期決戦を挑んでくる。
つまり、この時期の就活において成功のカギの1つは「スピード」だ。善は急げ、なのだよ。気になる企業を見つけたら、速攻アタック。この時期は大手企業の二次募集だってある日突然出てくる。これらはみな「急募」。募集がかかってから締め切りまでの期間が短いのが特徴だ。履歴書などの提出物の用意は抜かりなくやっておこう。
学生も必死なら、企業もそれ以上に必死なんです。
この時期、大学キャリアセンターには求人企業の訪問がほぼ毎日あります。名古屋経済大学では、多い日は4〜5件の来客があります。「良い学生を採用したい」と、企業も必死なんです。ということは、内定がまだない就活生は、頻度高くキャリアセンターに通って採用情報をチェックするマメさが大切ですね。
またネットだけが情報源じゃありません。特にこの時期は「口コミ」が貴重です。既に就活を終えた友達情報もちゃっかり活用しましょう。彼らはあなたにとって一番身近な成功者です。お礼にガリガリ君を1本あげれば、きっと有益な情報を教えてくれることでしょう。
田中宏幸
名古屋経済大学 キャリアセンター副センター長 准教授
訪問営業、人材派遣会社での営業を経て、2006年 採用支援コンサルティング会社を創業。求人難で困っている企業の採用支援、広報を行う。
2009年、CDA(キャリアディベロップメントアドバイザー)資格取得。大学関係者との人脈が一気に増え、大学生のキャリア形成、キャリア教育に関わり始める。
2010年、名古屋市内の私立大学にて外部講師を4年間勤め、2015年4月より現職。
総括
就活生は、焦る必要はない。むしろ「自分にぴったりな企業に出会えるように、じっくり構えてやってます」といえるくらいの余裕が必要だ。焦る就活生は企業から「内定を獲得できない、魅力に乏しい学生」と思われてしまうかもしれない。そうなると、もらえるモノも、もらえないのだよ。
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