Skype会議、メイクする時間がなくてもOK 「自動メイク機能」で──資生堂が開発:在宅勤務/働き方の多様化に向けた1つの提案
資生堂は日本マイクロソフトと共同で、オンライン会議時に使える“自動メイク”アプリ「TeleBeauty」を開発。Skype for Business用アプリとして試験運用を開始した。オンライン会議での映像を「自動補正処理」する技術を応用した。
資生堂は2016年10月7日、日本マイクロソフトの協力のもと、オンライン会議用の自動メイクアプリ「TeleBeauty(テレビューティー)」を開発したと発表。「Skype for Business」対応アプリとして試験運用を開始した。
働き方の多様化が進む中、育児や介護といった家庭の事情がある人にも働く場所をオフィスに固定せず、場所や時間にとらわれず働ける「テレワーク/在宅勤務」などの制度を整備する企業が増え、利用者も増えている。
資生堂はこの状況を踏まえ、在宅勤務を行う際に発生する女性ならではの悩みを調査。その結果、オンライン動画会議のためだけにメイクをすることを負担に思っていること、プライベートな領域である自室の映り込みを好まないこと、PCのカメラ性能によっては肌がきれいに見えにくいことがある、などの不満を抱えていることが分かったという。
TeleBeautyでは、オンライン会議で通信中の画面に対して、化粧を施す/顔色を補正する/顔以外の部分をぼかすといった画像処理を自動で行う機能を搭載。オンライン会議の前にメイクする時間がなくても対応できるツールに仕立てた。
自動補正には、資生堂が培ったメイク技術や店頭での運用実績があるメイクのシミュレーション技術を応用し、顔色が悪く見えてしまうことを避ける「顔の明るさと色の自動補正」機能や、毛穴やしわ、くまなどを自然にぼかす「肌テクスチャーの自動補正」機能なども備えている。
TeleBeautyは、資生堂が実施する「働き方改革週間 2016」(2016年10月17日〜21日)に賛同する企業で試験運用し、活用ニーズやアプリのさらなる精度向上を図っていく。また、同アプリを通じても、「女性の活躍を応援し、楽しみながら仕事を続けていただくことを支援したい」という。
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