北海道編:ハドソンを覚えていますか?――年収、家賃、IT企業:ITエンジニア U&Iターンの理想と現実(15)(1/5 ページ)
北海道の生活は自然との闘いなのか、IT企業やエンジニアの求人はあるのか?――U&Iターンの理想と現実をお届けする本連載、北海道編のスタートです。
「@IT式 U&Iターンスタイル」は、全国各地のU&Iターンエンジニアたちが、地方での生活の実情や所感などをセキララに伝えていく。ご当地ライターたちのリアルな情報は、U&Iターンに興味のある方々の役に立つだろう。
はじめまして。このたび、U&Iターン北海道編を担当することになりました、「メリディアン・メディカルサービス」の川喜田歩と申します。
簡単に自己紹介をします。内勤営業職を経て、事務系ソフトウェア会社へ転職し、データベース作成、構築、提供に携わった後、デザイン系のソフトウェア会社に勤務。このとき関東、関西に転勤し、さまざまな経験を積みスキルアップしました。
現在は北海道の札幌市に戻り、医療系ITサービスの提供および、サポートを行う会社に勤務しています。電子カルテサポート、院内サーバ設置、Web構築など、医療ITサービスをハードからソフトまで提供し、地域医療と密着したコミュニケーションを大事にする会社を目指し、日夜業務に励んでいます。
本連載では、地方でのIT業界へのU&Iターンに加え、厳寒の北の大地、北海道の魅力と仕事、そして生活について余すところなくレポートしていく所存です。
どうぞよろしくお願いいたします!
北の国から〜北海道で暮らしています
皆さんは「北海道で働く、暮らす」と聞くと、とにかく雪深い最北の辺境地を想像するのではないでしょうか。一定の年齢の方なら、キツネや田中邦衛さんが出てくるドラマのような自然が多く、いえ、自然しかないとてつもなく生活困難な「試される大地」のイメージがあるでしょう。
このイメージ、一部の地域では正解ですが、都市部では不正解です。例えば、東京以北最大の都市とうたわれる「札幌市」は、決して最果ての地ではありません。
東京からのアクセス
現在航空会社の国内線の就航本数は、「千歳−羽田線」が1番多く、年間約4万本の飛行機が東京−札幌間を飛び交っています。さらに2016年春に北海道新幹線が開通し、東京〜新函館北斗間で1日10往復と陸路も便利になりました。
人口と観光客数
札幌市の人口は、近年195万人に増えました。
地域 | 札幌 | 旭川 | 函館 | 北海道 | 東京 |
---|---|---|---|---|---|
人口 | 195万9061 | 34万3539 | 26万6585 | 540万1210 | 1362万2267 |
平成28年度人口比較(出展:住民基本台帳) |
観光都市としても発展し続けており、年間観光客数は1300万人、札幌雪祭りだけでなんと毎年200万人の旅行者が訪れています。
次のページからは、北海道札幌市で働く、暮らす際に必要な情報をお伝えしましょう。気を引き締めていかないと、北海道の素晴らしさを訴え続けるだけの「北の国大好き観光わくわく記事」になりそうなので、各方面から真剣に掘り下げていきます。最後までお付き合いくださいませ。
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