HTMLを書かずにHTML5対応サイトを構築可能、サイズが「Web Meister 5j」をリリース:マルチドメイン/マルチ言語/マルチデバイス対応のCMS
サイズがHTML5 CMSソフトウェア「Web Meister」の最新バージョンを発表。HTML5+JavaScript技術を全面的に採用し、全てのWeb APIをJSONフォーマットに変更した。2016年11月1日に発売。
サイズは2016年10月28日、HTML5対応CMS(Contents Management System)「Web Meister」の最新版「Web Meister 5j」を発表。2016年11月1日に販売を開始する。
Web Meisterは、「HTMLを知らなくても編集ができるマニュアルを必要としない操作性」をコンセプトとするHTML5対応CMS。PC、スマートフォン、タブレットと、画面の大きさが異なるデバイスに最適化して表示するレスポンシブWebデザインや、HTML5によるリッチインタフェースを備えるWebサイトを作成/構築できる。
新バージョンの「5j」では、HTML5+JavaScriptの技術を全面的に採用し、刷新。全てのWeb API(Application Programming Interface)をJSON(JavaScript Object Notation)フォーマットに変更し、MVVM(Model-View-ViewModel)パターンを採用したSPA(Single Page Application)フレームワークを使って構築した。これによって、Web標準に準拠した最新のブラウザに対応し、かつ、ユーザーインタフェース表示を高速化できたという。
機能としても、ページや素材などのリソースに対して、より細かなアクセス制限や編集権限を付与できるよう、セキュリティに関する管理ツールを強化した。ラインアップは、Webサイトの規模に応じて3つのエディションを用意する。
最も規模の大きいサイト向けの「Web Meister 5 Standard」は、全ての機能を利用できるエディション。コンテンツの作成/編集、リポジトリ/バージョン管理、ファイル公開管理、ワークフロー管理といった管理系ツール機能も含めて利用できる他、公開ページ数にも制限はない。さらに、マルチドメインや複数言語に対応し、Internet Explorer、Firefox、Google Chrome、Safariによるマルチブラウザプレビューなどの機能を備える。提供形態は、SaaS(Software as a Service)として提供する「共用ASP版」と、サーバインストールライセンスを付与するオンプレミス型の「サーバーインストール版」があり、ライセンス価格はどちらも200万円(税別、以下同)。この他、共用ASP版は利用料20万円/月、サーバインストール版は40万円/年の年間保守費が必要になる。
ページの作成/編集に特化した中小規模サイト向けの「Web Meister 5 Lite」は、Standardから承認ワークフローとスーパーユーザー権限の2つの機能を省き、価格を抑えたエディション。SaaS型の共用ASP版のみを提供する。ライセンス価格は120万円、利用料は12万円/月から。
最も規模の小さいサイト向けの「Web Meister 5 mini」は、Liteの機能に、公開ページ数を最大300ページまでに制限した低廉エディション。Liteと同じく共用ASP版のみを提供し、ライセンス価格は60万円、利用料は6万円/月。
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