もうデータベースアップグレードは怖くない! 「Oracle RAT+Oracle Cloud」で簡単、省コストにテストする:「12c」に向けた最大の関門も、この組み合わせで楽々突破!(6/6 ページ)
「12c R2」がリリースされ、自社のOracle Database環境のアップグレードを検討し始めた企業は多いだろう。その際、大きな課題となるのが「データベースのテスト」だ。これをOracle RATとOracle Cloudによって効率的かつ省コストに行う方法を、アシストの長内麻記氏が解説する。[パフォーマンス改善][パブリック・クラウド][パフォーマンス改善][Oracle Enterprise Manager][Oracle Cloud][Oracle Database 12c]
工数が大きく減るから、さまざまなケースでテストを導入できる
Oracle RATとOracle Cloud(Oracle Database Cloud Service)を用いたデータベースのテストの流れは以上の通りだ。ここではアップグレードに伴うテストの例にとったが、長内氏は、ほかにも次のようなケースで変更前後の性能を比較したい場合には、Oracle RATが有効だと話す。
- 統計情報のリフレッシュ後
- パラメーターの変更、索引の追加時
- ストレージの構成変更時(領域の追加など)
- パッチ、パッチセットの適用時
- 新機能の導入時(圧縮、暗号化、インメモリなど)
- マイグレーション時(OS、ハードウェアの変更)
なお、次に示すのは、Oracle RATとOracle Cloudを使うことで、テストの工数をどのくらい削減できるのかをまとめた図だ。
「Oracle RATにより、図にグレーで記した部分の作業が不要となり、オレンジで記した作業が大きく簡略化されます。加えて、『テスト環境の準備』という煩雑な作業は、Oracle Cloudによって簡素化されます(図の青字部分)。こうして1回のテストにかかる工数や期間を大きく削減できるので、それによって得た余力を、テストの回数を増やすことによるシステム品質の維持/向上、あるいはシステムの改善や新規システムの企画、Oracle Databaseの新機能の学習などに使われるのもよいでしょう」(長内氏)
以上、ここではアシストの長内氏による解説により、Oracle RATとOracle Cloudを用いたデータベースに対するテストの概要を紹介した。なお、アシストでは両ツール/サービスを用いたデータベースのバージョンアップテストの方法について、実機を使って詳しく学ぶことのできるハンズオンセミナーを随時開催している。本記事を読んで関心を持たれた方は、下記に紹介するリンク先で詳細を確認のうえ、奮って参加いただきたい。また、2017年4月末までの期間中、Oracle Cloudを活用したデータベースバージョンアップに取り組む企業を支援する「12c R2 × Oracle Cloudスタートアップキャンペーン」を実施している。12c R2へのバージョンアップを検討している企業は、下記の関連情報のリンク先で同キャンペーンの詳細をご確認いただきたい。
アシスト主催「Real Application Testing ハンズオンセミナー on Oracle Cloud」開催
本記事で紹介したOracle Real Application TestingとOracle Cloudよるデータベーステストの方法について、ハンズオン形式で詳しく解説するセミナーを下記の要領で開催します。
開催日
- 2017年1月19日(木)13:30〜17:30(受け付け開始:13:00)
- 2017年3月9日(木)13:30〜17:30(受け付け開始:13:00)
- 2017年4月4日(火) 13:30〜17:30(受け付け開始:13:00)
- 2017年6月2日(金) 13:30〜17:30(受け付け開始:13:00)
- 2017年7月11日(火) 13:30〜17:30(受け付け開始:13:00)
会場
- アシスト本社 6F(東京都千代田区九段北4-2-1市ヶ谷東急ビル) 最寄り駅:市ヶ谷駅(JR、都営地下鉄、東京メトロ各線)
セミナー詳細/参加申し込み
- こちらのWebサイトを参照
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