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「過去に経験のない」規模の基幹業務DBアップグレード、住友重機械工業の選択検証コストの大幅削減と作業効率化を実現(1/4 ページ)

住友重機械工業は先ごろ、生産管理システムなどで利用する約30のOracle Databaseを11g R2にアップグレード。オラクルの支援ツール群を活用した標準化アプローチにより、検証コストの大幅削減と作業効率化を実現した。[運用管理効率化][Oracle Enterprise Manager][Data Integration]

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過去に経験のない大規模アップグレード。検証コストを最小化し、品質を担保しながら効率的に進める体制/手法の確立が大きな課題に


住友重機械工業企画本部 情報戦略グループ 部長の土居砂登志氏

 1888年の創業以来、日本を代表する総合機械メーカーとして産業の発展を支えてきた住友重機械工業は現在、生産関連およびインフラ関連から最先端技術分野まで幅広く事業を手掛け、変減速機、プラスチック加工機械などの精密機械、建設機械、医療機械などの産業機械の他、船舶、プラントなど多岐にわたる製品を展開している。また、近年はメカトロ技術やシステム制御技術を中心に研究開発を強化しており、各種製品への横展開を進めて住友重機械工業グループ全体としてのシナジー効果向上を図っている。

 このように事業拡大を図る同社は、社内の約8割のシステムでOracle Databaseを利用してきた。ただし、大半のバージョンは「Oracle9i Database Release 2」であり、近年はパッケージ製品などでサポート対象外となるケースが増えていた。そこで、業務を安定的に運営するためのシステム基盤を維持する目的から、「Oracle Database 11g Release 2」へのアップグレードを決める。対象となるのは、国内外の生産拠点が使う生産管理システムや本社の管理システムなど約60のシステムで共通に利用する約30の基幹データベースだ。プロジェクトの実施期間は2012年4月から2015年3月までの3年間と定めた。

 過去に経験のない大規模アップグレードの実施に当たり、同社はコスト面と体制面で大きな課題に直面する。コスト面の課題とは、Oracle Databaseのアップグレードに伴うアプリケーション検証コストだ。住友重機械工業 企画本部情報戦略グループ部長の土居砂登志氏は次のように振り返る。

 「各拠点で生産管理システムなどを管理するアプリケーション担当者にヒアリングしたところ、従来のようにアプリケーションの全ての機能を検証した場合、総額で約2.5億円かかることが分かったのです。このコストを大きく削減したいと考えました」

 検討の末、同社は検証コストを3〜5割削減することを目標の一つに掲げる。

 一方、体制面の課題とは、大規模アップグレードプロジェクトを効率的に行うための体制や手法の確立だ。短期間で約30のデータベースをアップグレードするには、複数のアップグレード作業を並行して進める必要がある。そのための体制構築、作業を効率化するアプリケーション検証手法の標準化などを迫られたのである。


提供:日本オラクル株式会社
アイティメディア営業企画/制作:@IT 編集部/掲載内容有効期限:2014年9月3日

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