これが“RAT in Cloud”の威力! 外為どっとコムがデータベースアップグレードの期間とコストを大幅圧縮:2100本超のSQL全量テストの工数を約7割削減(1/4 ページ)
「Oracle Databaseのアップグレードに際して、2100本超のSQLの検証に掛かる期間とコストをいかにして圧縮するか?」──。外為どっとコムがこの課題の解決策として採用したのが、Oracle Real Application TestingとOracle Database Cloud Serviceを組み合わせた“RAT in Cloud”によるテストソリューションであった。[運用管理効率化][Oracle Enterprise Manager]
膨大なSQLの検証にかかる期間とコストをいかにして圧縮するか 外為どっとコムが直面したデータベースアップグレードの課題
Oracle Databaseのアップグレードで大きな関門となるのが、アップグレード後の環境でも既存のSQLで期待した結果や性能が得られるかどうかを検証する「データベーステスト」だ。既存アプリケーションで数千本単位のSQLを使用している場合、通常ならばそのテストにかかる工数やコストは莫大なものとなる。この問題の解決策として、「Oracle Real Application Testing(RAT)」と「Oracle Database Cloud Service」を組み合わせた“RAT in Cloud”のソリューションを活用し、基幹データベースのアップグレードに掛かる工数とコストを大きく抑えることに成功したのがオンラインで外国為替保証金取引サービスを提供する外為どっとコムだ。同社がRAT in Cloudを採用した理由と具体的な効果についてプロジェクト関係者らに聞いた。
「お客様第一主義」を経営理念に掲げ、外国為替保証金取引(FX)に特化したサービスを展開する外為どっとコム。同社が提供する使い勝手の優れたサービスや取引ツールへの評価は高く、2017年2月時点の調査では預かり証拠金残高で業界3位(*)と、多くの利用者に支持されている。
その外為どっとコムの事業において、極めて重要な役割を果たしているのがITだと話すのは、同社 執行役員 資金為替・システム本部長 資金為替部長の大嶋一彰氏である。
「FX取引で求められるシステム処理のスピードは年々速まっており、当社でもさまざまな手を打っている段階です。今後もお客さまの満足度を高めるために、サービスとシステムの両面で取り組みを進めていきます」(大嶋氏)
外為どっとコムでは、顧客の口座情報や日々の注文情報を格納するための基幹データベースとしてOracle Databaseを利用してきたが、保守上の理由などから2016年、そのバージョンを最新の安定版にアップグレードすることを決める。これに際して同社が強く求めたのが、アップグレードに伴う性能低下を起こさないことだったと同社の坂本修氏(FXシステム部 副部長)は説明する。
「FX取引の性質上、システムにはミリ秒単位のトランザクション性能が求められます。そのため、データベースのアップグレードに伴う性能低下は起こさないことが大前提でした。そこで、対象のシステムで使用していた2100本を超えるSQLを全てアップグレード前後の環境で比較し、実行計画に変化がないか、変化した場合は、それが性能に悪影響を及ぼすものかどうかを確認することを決めたのです」(坂本氏)
提供:日本オラクル株式会社
アイティメディア営業企画/制作:@IT 編集部/掲載内容有効期限:2017年6月9日
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