これが“RAT in Cloud”の威力! 外為どっとコムがデータベースアップグレードの期間とコストを大幅圧縮:2100本超のSQL全量テストの工数を約7割削減(2/4 ページ)
「Oracle Databaseのアップグレードに際して、2100本超のSQLの検証に掛かる期間とコストをいかにして圧縮するか?」──。外為どっとコムがこの課題の解決策として採用したのが、Oracle Real Application TestingとOracle Database Cloud Serviceを組み合わせた“RAT in Cloud”によるテストソリューションであった。[運用管理効率化][Oracle Enterprise Manager]
新旧環境におけるSQLの全量テストにOracle RATの活用を検討
アップグレードの要件を決めた外為どっとコムは、同社のIT戦略パートナーとしてシステム開発/運用全般を担うフューチャーアーキテクトに、要件を満たす最適なアップグレード手法の検討を要請する。フューチャーアーキテクトの掃部孝行氏(執行役員 金融ビジネス本部)は、この検討の中で大きなポイントとなったのは「期間とコストの圧縮」だったと打ち明ける。
「フューチャーアーキテクトではOracle Databaseのアップグレードに関する経験とノウハウを豊富に蓄積しており、そのための方法論も確立しています。しかし、今回は期間とコストを極力圧縮したいというご要望があったため、まず日本オラクルに相談することにしました」(掃部氏)
この相談に対応した日本オラクルの高橋敏行氏(クラウドテクノロジー事業統括本部 データベースソリューション本部 金融ソリューション部 セールスコンサルタント)は、2100本を超えるSQLの検証を正確に行いつつ期間とコストの圧縮を図るために、Oracle RATの活用を提案する。
「金融機関のお客さまであることから、テストの網羅性や正確性が極めて重要視されますが、それらを実現するには大きなコスト負担が伴います。そこで、私たちはOracle RATを活用したデータベーステスト手法をご提案しました。同製品に含まれる『SQL Performance Analyzer』を使うことで、大量のSQLを網羅的に検証し、なおかつテスト作業を自動化/効率化することが可能となるからです」(高橋氏)
SQL Performance Analyzerは、本番環境で実行されているSQLのワークロードをSQL Tuning Set(STS)として“キャプチャー”し、それを検証環境(アップグレード前後の環境)で実行して、実行計画や実行時間の変化をレポートとして出力するツールだ。同ツールを使うことで、アップグレード前とアップグレード後の環境の双方でSQLを検証し、その挙動や性能を正確に比較することができるのである。
提供:日本オラクル株式会社
アイティメディア営業企画/制作:@IT 編集部/掲載内容有効期限:2017年6月9日
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