自分の人生に関係ないと思っていた割り算がプログラミングの世界ではとても重要:エクセル親子ゲームで学ぶ“コンピュータっぽい考え方”(5)(2/4 ページ)
本連載では、書籍『子どもの“プログラミング的思考”をグングン伸ばす本』の中から、特に、Excelの機能を使って作ったゲーム(VBAではない)を通じて、コンピュータがどう考えているのかを学べる章を厳選して転載する。「Excelの機能を使う」こと自体も「プログラミング」に通じていることを体感してほしい。今回も、プログラミングで重要となる「数」について。
当たりだよ、ダイゴ。素晴らしいね
お父さんが喜んでくれたのでダイゴ君もうれしくなりました。
もう一度、お願いしてもいいかい?
いいよ
お父さんがこの仕掛けに気付くかどうか試したかったので、ダイゴ君は再び数当てゲームをはじめました。
別の数字を思い浮かべたよ。ダイゴ
そう、それじゃあ始めるよ。お父さんのことだから今度こそ999でしょう
お父さんは、じっとダイゴ君を見つめました。それは、まるでダイゴ君の心の中をさぐるように。
違うよ。999じゃないよ
そうか、違うのか。それじゃあ、せっかく999って思ったのだから、999を掛けてみて
お父さんは、また電卓を使って掛け算をしました。
下3桁をシート1の好きなセルに入力してね
お父さんは、先ほどの数字をクリアしてから、別のセルに下3桁の数字を入力しました。
シート2を見て、お父さん
そこには確かにお父さんの思い描いた数字が表示されていました。
お父さん、わかった?
お父さんは電卓とにらめっこを始めました。そして紙を取り出すと何やら書き込んでいます。ダイゴ君はじっと見守っています。
いつもと立場が逆転しています。いつもお父さんはこんな気持ちでゲームをしていたんだな、と少しむずかゆい気持ちになりました。
みなさんは、どうやってダイゴ君が数字を当てたのかわかりますか?
ヒント
- 思い浮かべた数字に999を掛けています。ダイゴ君が知っているのは、その答えの下3桁です。
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