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スマートスピーカーの滑りジョークを愛でる会IT用語解説系マンガ:食べ超(145)(4/4 ページ)

高度に進化したスマートスピーカーは、喋りのネタで人類を窒息させるだろうと言われています。※皆さんご存じかとは思いますが、本作はフィクションです。

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わたし「あっまたメカに寄生されてる!」マルコフ君「スマートスピーカーって増えるんすね……」わたし「繁殖なの??」帰宅するたびスマートスピーカーが1個増えている説明しよう! 悪いスマートスピーカーは、ネットショップで勝手に購入して仲間を増やすのだ!その上ハウス管理の主導権をめぐってめっちゃケンカするのである!スマートスピーカーの多頭飼いクライシスよわたし「権限の設定をしくじったのね」おばあちゃん「最近のはデフォルト設定が攻めてるから気を付けないと」わたし「そもそもマルコフ君なら、自分自身を部屋のシステムに接続すればよくない?」マルコフ君「いやー」マルコフ君「面白い話をしてくれるっていうんで……」わたし「あ、そっちの需要ね」笑える話をしてくれるタイプ 怖ーい話をしてくれるタイプ
聞き流せないが絶妙に退屈な話を延々と続けて眠らせてくれるタイプ おばあちゃん「最近ではこのタイプの需要が高いわね」マルコフ君「みんな「草」しか言わないんすけど……」わたし「ハズレだ!」わたし「気の利いたせりふを言おうとして、ただシニカルなだけになっちゃった感じね」おばあちゃん「こりゃスタッフの質が低いわ」そう! スマートスピーカーの楽しいトークを支えているのは、大勢のヒューマンスタッフによる文例作成なんです!おばあちゃん「どれだけ多くのスタッフを抱えられるかで、スマートスピーカーの成功は決まるといわれているの」わたし「今でも??」おばあちゃん「そして、その労働環境はテラヤバス……」わたし「テラヤバスは懐かしい表現ですね……」社長「スマートスピーカーのせりふ作成案件をゲットしたぞ!ペタヤバス!!」しかもヤバ条件のフルコース 短納期 フォーマット未定 後出し仕様変更私たちが関わったスマートスピーカーは、IT業界コワイ話をたくさん話せるタイプになりました

筆者プロフィール

倉田タカシ

倉田タカシ

イラストレーター、マンガ家、文筆業、Web制作業。

著書「母になる、石の礫【つぶて】で」(早川書房)、「うなぎばか」(早川書房)など

河出書房新社『NOVA2』『NOVA10』、東京創元社『量子回廊』に短編を収録。共作Web企画『旅書簡集 ゆきあってしあさって』に参加中。

http://yukiatte.tumblr.com/



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