「2001年宇宙の旅」の「HAL 9000」を、2019年のテクノロジーで解説しよう:デーイジー、デーイジー(1/7 ページ)
スピルバーグが、手塚治虫が、そして全世界の子どもたちがあのころ夢見たテクノロジーは、2019年現在どこまで実現できているのだろうか?――映画や漫画、小説、テレビドラマに登場したコンピュータやロボットを、現代のテクノロジーで徹底解説する「テクノロジー名作劇場」、第5回は「2001年宇宙の旅」だ。
映画や漫画の名作を現代の技術で解説する「テクノロジー名作劇場」、今回は「HAL 9000」を取り上げる。
HAL(ハル) 9000とは、映画「2001年宇宙の旅(原題:2001: A Space Odyssey)」に登場する架空のコンピュータシステムである。「2001年宇宙の旅」は、アーサー・C・クラークおよびスタンリー・キューブリックによる1968年公開のSF映画で、2018年に公開50周年を迎え、劇場上映されたり4K Ultra HD Blu-rayが発売されたりした。
ストーリーは続編となる1984年公開の映画「2010年」で完結するため、両作を視聴しないと話が見えない。さらに続編として「2061年」「3001年」があるが、本記事では「2001年」「2010年」のみを対象とする。
「2001年」は、私の人生を左右した特別な映画である。
小学校生のときに読んだ雑誌の解説で、IBMがこの映画に技術協力をしたこと、HALはIBMが開発したコンピュータという想定だったこと、HALはIBMという文字を1文字ずつずらしたものと「言われている」ことなどを知った。
中学生のとき、日本のテレビで初めて放映された本編を見た。進路指導シートに「IBMでコンピュータエンジニアになる」と書いた。大工だった父親から勘当されそうになった。
そしてIBMに入社し、28年間働いた。
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