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【Windows 10】前回開いていたフォルダを再起動後に自動的に開くTech TIPS

再起動すると、開いていたフォルダが閉じられてしまうため、作業を継続するには手動でフォルダを開いていかなければならず、少々面倒だ。しかし、[フォルダーオプション]で設定を変更することで、自動的に再起動前に開いていたフォルダを再現することができる。その設定方法を紹介しよう。

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対象:Windows 10


 Windows OSの起動時や再起動時などでサインアウトすると、これまで作業していたフォルダが閉じられてしまうため、毎回、同じフォルダを手動で開いていないだろうか。更新プログラムの適用などで再起動が行われると、せっかく開いていた状態のフォルダが全て閉じられてしまい、再度、フォルダを開いて作業を再開するのに手間取った、という経験を持つ人も多いはずだ(それがいやで再起動を先延ばししている人も多いと思う)。

 再起動前のフォルダの状態が保存され、再起動後に自動的に開いてくれたら、作業が継続できてとても便利だ。実は、起動/再起動後に前回のフォルダの状態を保存して、同じフォルダを開いた状態で起動するのは、簡単な設定変更で可能だ(この機能は、デフォルトではオフになっている)。その設定方法を紹介する。

[フォルダーオプション]ダイアログで設定する

 起動/再起動後に前回のフォルダを開くには、[フォルダーオプション]ダイアログで設定を行えばよい。

 Windows 10でエクスプローラーを起動し、[表示]タブの[オプション]をクリックする。[フォルダーオプション]ダイアログが開くので、[表示]タブを開き、「詳細設定」の「ログオン時に以前のフォルダーウィンドウを表示する」のチェックを入れる。

[フォルダーオプション]ダイアログで設定する(1)
[フォルダーオプション]ダイアログで設定する(1)
こうして開いているフォルダの状態は、デフォルトでは保存されないため、再起動などを行うと全て閉じられた状態となってしまう。
[フォルダーオプション]ダイアログで設定する(2)
[フォルダーオプション]ダイアログで設定する(2)
エクスプローラーを起動し、[表示]タブの[オプション]をクリックする。
[フォルダーオプション]ダイアログで設定する(3)
[フォルダーオプション]ダイアログで設定する(3)
[フォルダーオプション]ダイアログが開くので、[表示]タブを選択する。ここの「詳細設定」にある「ログオン時に以前のフォルダーウィンドウを表示する」のチェックを入れる。
[フォルダーオプション]ダイアログで設定する(4)
[フォルダーオプション]ダイアログで設定する(4)
これで、再起動前に開いていたフォルダが開いた状態で起動するようになる。

 これで、起動後/再起動後でも、前回開いたフォルダの状態が保存され、自動的に同じものが開いた状態で起動するようになる。ただし、シャットダウン/再起動前にフォルダを手動で閉じてしまうと、そのフォルダは起動後/再起動後に開いた状態とならないので注意が必要だ。

[スタートアップ]フォルダにフォルダのショートカットを登録する

 毎回、同じフォルダを開くのであれば、[スタートアップ]フォルダに登録するという手もある。この場合、前回開いていても、[スタートアップ]フォルダに登録していないフォルダは、起動/再起動後には開かないので注意が必要だ。

 Windows 10の場合、デフォルトでは以下の場所が[スタートアップ]フォルダとなる。

ユーザーごとの[スタートアップ]フォルダのパス

C:\Users\<ユーザー名>\AppData\Roaming\Microsoft\Windows\Start Menu\Programs\Startup


全ユーザー共通の[スタートアップ]フォルダのパス

C:\ProgramData\Microsoft\Windows\Start Menu\Programs\Startup

[スタートアップ]フォルダの場所

 ユーザーごとの[スタートアップ]フォルダは、エクスプローラーのアドレスバーに「shell:startup」と入力し、[Enter]キーを押すことでも開くことができる。この場合は、隠しフォルダを表示する設定にしておく必要はない(エクスプローラーでフォルダをたどる場合は、[表示]タブで「隠しファイル」にチェックを入れておく必要がある)。[スタートアップ]フォルダについては、Tech TIPS「【Windows 10】スタートアップでサインイン後にアプリを自動起動させる」を参照してほしい。

 上記のいずれかのフォルダに、起動後に開きたいフォルダのショートカットを置けばよい。上記の[スタートアップ]フォルダをエクスプローラーで開き、右ペインの何もないところを右クリックして、メニューで[新規作成]−[ショートカット]を選択する。[ショートカットの作成]ウィザードが起動するので、ここにフォルダのパスを入力する。[参照]ボタンでフォルダを指定しても、エクスプローラーで開きたいフォルダを開き、そのパスをコピーしてもよい。

[スタート]フォルダにフォルダのショートカットを登録する(1)
[スタート]フォルダにフォルダのショートカットを登録する(1)
[スタートアップ]フォルダを開き、ここにショートカットを作成する。
[スタート]フォルダにフォルダのショートカットを登録する(2)
[スタート]フォルダにフォルダのショートカットを登録する(2)
[ショートカットの作成]ウィザードが起動するので、ここに起動時に開きたいフォルダのパスをコピー&ペーストするか、[参照]ボタンをクリックしてフォルダのパスを選択する。
[スタート]フォルダにフォルダのショートカットを登録する(3)
[スタート]フォルダにフォルダのショートカットを登録する(3)
起動時に開きたいフォルダを選択する。
[スタート]フォルダにフォルダのショートカットを登録する(4)
[スタート]フォルダにフォルダのショートカットを登録する(4)
フォルダのパスを入力したら、[次へ]ボタンをクリックする。これで、[スタートアップ]フォルダに、フォルダのショートカットが作成できる。
[スタート]フォルダにフォルダのショートカットを登録する(5)
[スタート]フォルダにフォルダのショートカットを登録する(5)
このように起動時に開きたいフォルダのショートカットを[スタートアップ]フォルダに作成しておく。
[スタート]フォルダにフォルダのショートカットを登録する(6)
[スタート]フォルダにフォルダのショートカットを登録する(6)
起動時に[スタート]フォルダに登録したフォルダのショートカットが実行されて、フォルダが開いた状態となる。

 前回の状態が保存されるわけではないので、[スタートアップ]フォルダにショートカットを登録していないものは開かないが、常に同じフォルダが開いた状態で起動するので、特定のフォルダしか作業に使わないというのであれば、こちらの方法の方が間違いない。

起動時にフォルダが勝手に開くのを防ぐ

 共有PCなどでは、逆に勝手にフォルダが開かれてしまって困るということもあるだろう。その場合は、上記の設定によってフォルダが開かれているので、これらの設定を無効にすればよい。

 具体的には、[フォルダーオプション]ダイアログを開き、[表示]タブの「詳細設定」−「ログオン時に以前のフォルダーウィンドウを表示する」のチェックを外し、[スタートアップ]フォルダにあるフォルダのショートカットを削除すればよい。この際、[スタートアップ]フォルダには、Windows 10の起動時に自動的に起動するアプリケーションが登録されていることもあるので、それらのショートカットを誤って削除しないようにすること。

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