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1年ぶりのWindows 10 PCのメンテナンス、注意すべきポイントはどこ?山市良のうぃんどうず日記(206)

コロナ禍の中、1人暮らしの大学生の子どもはもう1年以上帰省していませんでしたが、春休みに数日間帰ってきました。ちょっと気になっていたのは、筆者が購入し、セットアップして渡したノートPCの状況です。結論から言うと、Windows 10、ブラウザ、Microsoft Officeアプリ、セキュリティソフトなどの更新状態は期待通り、最新状態が維持されていて問題なしでした。でも、ディスクの空き容量が……。

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山市良のうぃんどうず日記

大学生のノートPC、1年前にやったこと

 筆者は遠方の大学に通うため、1人暮らしを始める子どもにノートPCを用意し、いざというときでもリモートメンテナンスできる環境を整えています。「Windows 10」と「Microsoft Office」アプリの更新は毎月1回、第2火曜日の翌日以降にデスクトップに配置したバッチファイルをダブルクリックしてもらうことで簡素化し、機能更新プログラムによるアップグレードは自宅、または現地で対応できるときに筆者が実施するという運用です。具体的なことは、本連載の第167回で紹介しました。

 2020年はリモート授業が多かったようですが、子どものノートPCはトラブルなく活躍したそうです。2021年4月からは大学の最終学年、オンラインでの就職活動にもノートPCは活躍してくれることでしょう。

 このノートPCを最後にメンテナンスしたのは、リモート授業対応のためのプリンタ設置とセットアップ、Windows 10 バージョン2004(May 2020 Update)へのアップグレードのために現地に出向いて対応したときです。

 その際は、アップグレード前と後の両方でフルバックアップ(システムイメージの作成)を実施しました。既にWindows 10 バージョン2004の新しい「Microsoft IME」に問題があることが分かっていたので、「以前のバージョンのMicrosoft IMEを使う」に設定しておきました(画面1)。また、新しいChromium版「Microsoft Edge」が標準ブラウザになることも分かっていたので、新しいEdgeへの切り替えも済ませておきました。

画面1
画面1 Windows 10 バージョン2004/バージョン20H2では現状、古いIMEを使う設定がよい。一度切り替えてしまうと、この場所にたどり着くのが難しくなるが、「設定」アプリを開いて「IME」を検索し、「日本語IME設定」の「全般」に行けばよい

 その後、特にリモート対応が必要なトラブルもなく、筆者はこのノートPCに全く触れずに1年以上が経過しました。途中、Windows 10 バージョン20H2(October 2020 Update)がリリースされましたが、既にバージョン2004になっていたため、「有効化パッケージ」(x64版で85MB程度)を利用でき、通常の品質更新プログラムのように自分で都合の良いときに更新するよう任せました。次のWindows 10 バージョン21H1もバージョン2004/バージョン20H2に対する有効化パッケージで提供されることが決まっているので、任せてよいと考えています。

 セキュリティソフトウェアは「ESET NOD32 Antivirus」を導入しているのですが、以前は不定期にバージョンアップを手動で行う必要がありました。最近は自動更新の中で自動的にバージョンアップするようになったので、バージョンアップを指示する手間も減りました。

大学生のノートPC、1年後にやったこと

 1年以上様子を見ていないノートPCにまずやることは、USB外付けHDDにフルバックアップ(システムイメージの作成)を実施することです(画面2)。これから行う作業で何かやらかしてしまうかもしれません。そんな“万が一”に備えてのフルバックアップです。

画面2
画面2 さまざまなメンテナンスタスクを実施する前に、USB外付けHDDに1年ぶりのフルバックアップを作成

 Windows 10やMicrosoft Officeアプリ、ブラウザ(授業の都合で「Google Chrome」もインストールしています)、その他のデスクトップアプリ、ストア(UWP)アプリの更新状態も全て最新状態になっていることを確認しました。

 リモート授業やリモートアルバイト(リモート家庭教師をやっていた)の関係と思いますが、コロナ禍で知名度を増した複数のオンライン会議アプリがインストールされていたので、その更新状態も確認しておきました。

 続いて、「信頼性モニター」を開いて最近の履歴を確認しました。信頼性モニターは、過去20日間または20週に発生したエラーと、更新プログラムやアプリのインストールなどの情報イベントを関連付けて確認できます。信頼性モニターはコントロールパネルの深い場所にあって見つけにくいのですが、「perfmon /rel」コマンドを実行することで素早く開くことができます。

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