残業時間は減ったけど、気持ちが休まらない日が続く。そんなときには……:仕事が「つまんない」ままでいいの?(77)(1/3 ページ)
休日はちゃんと休んでいますか? 頭を休めていますか? いい仕事をするためにも、休みはしっかりと取りましょう。自戒を込めて。
「日本人は働き過ぎ」なんていわれますが、皆さん、休日はしっかり休めていますか?
休みをちゃんと取ると、気力、体力ともにリフレッシュできますよね。「また、頑張ろう」と思えます。いい仕事をする上で、休みって大事。
でも、頭では分かっていても、平日にあふれた仕事をつい休日に回してしまったり、仕事から離れたいのになかなか離れられなかったりと、「休み方」に対する課題感を抱いている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
実は私自身、いままで何度か休み方の課題を抱えたことがあります。そして、いま現在も。そこで今回は、自戒も込めて「休み方」のお話をしたいと思います。
「休みたくても休めなかった」プログラマー時代
「休み方」といえば、私には「休みたくても休めなかった」経験が何度かあります。真っ先に思い出すのは、SE時代です。
当時私は、自動車会社のエンジニアからプログラマーになったばかりでした。単独でプログラミングをしたことはあっても、チームを組んでシステム開発をした経験がありません。そのため、進捗(しんちょく)や成果物に対する管理が曖昧でした。
そんな中、社外に委託していたシステム開発のプロジェクト管理を任されました。委託先からの進捗報告を信じてプロジェクトを進めたのですが、フタを開けてみたら開発がまったく進んでいません。しかも、納品されたソースコードの品質も最悪です。だからといって委託先を責め立てても問題が解決しそうにありません。上司にも相談しましたが、具体的な解決策を見いだすことができませんでした。
納期が迫っています。仕方がないので、1人で作り直すことにしたのです。
1週間分の下着とワイシャツをバッグに詰め込んで、寝泊まりする覚悟で会社に行きました。最初の数日は、深夜までコードを書く気力も体力もありました。でも、次第に、頭の中では「仕事しなきゃ」「プログラムを作らなきゃ」と思うものの、焦るばかりで仕事に集中できません。
とにかく時間に追われていたので、休日も出勤しましたが、「さすがに、このままだと倒れてしまう」と思ったときは自宅に戻りました。でも頭の中から仕事が離れず、休んだ気がまったくしません。鬱々(うつうつ)とした日々が続きました。
幸いそのプロジェクトは1カ月程度で収束するめどがつき、心と体が折れる前に解放されたのですが、あのときは結構ツラかったなー。
皆さんの中にも、「納期に間に合わない」「予定が急に変わった」といった理由で、無理をしなければならない状況を経験された方がいらっしゃるのではないかと思います。短期間なら、そういった状況もありますよね。
でも、1カ月も続くと結構しんどい。どんなに追い込まれているからといって、長時間働けばいいって話じゃないんだな、と思った経験でした。
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