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「コロナ禍で自分にとっての成功の意味が変わった」 日本オラクルがキャリアに関する意識調査の結果を発表孤独を感じるもののキャリア開発に前向き

日本オラクルは、コロナ禍でのキャリアに対する意識の変化やAIの活用に関する調査「AI@Work」の結果を発表した。多くの人が仕事と私生活の両面でさまざまな不安を抱いているが、一方で自身のキャリア開発に前向きな人がいることも分かった。

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 日本オラクルは2021年11月4日、コロナ禍でのキャリアに対する意識の変化やAI(人工知能)の活用に関する調査「AI@Work」の結果を発表した。それによると、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)が流行して以降、閉塞(へいそく)感を覚える人が多いものの、自身の将来を見つめ直す機会を得たことで自身のキャリア開発に前向きな人もいることが分かった。

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「AI@Work」(提供:Oracle

 この調査は13カ国(米国、英国、アラブ首長国連邦、フランス、オランダ、ドイツ、ブラジル、インド、日本、中国、韓国、シンガポール、オーストラリア)の経営層と従業員を対象に、COVID-19が職場に与えた影響やAIとキャリア開発、職場でのAIの導入について調べたもので、1万4639人から有効回答を得た。なお、本稿は日本での調査結果について分析したもので、対象者は約1000人となる。

仕事と私生活の両方に閉塞感を感じる

 2021年は「職業人生で最もストレスの多い年だ」と回答した割合は50%を占め、「2020年より2021年の方が就業中にメンタルヘルスの問題で苦しむ機会が多い」と回答した割合は45%に及んだ。

 日本の調査結果を分析した慶應義塾大学の岩本 隆氏(大学院経営管理研究科 特任教授)は「COVID-19の影響で、1年以上にわたって行動が制限され不安定な状態が続いた。そのため、多くの従業員が仕事と私生活の両面でさまざまな不安を抱いている」と述べている。

 COVID-19の感染拡大以降、「私生活と仕事をコントロールできていない」と回答した人は、コロナ禍以前と比べて46ポイント増加した。「仕事で行き詰まりを感じている」と訴えた割合は66%に及び、その理由としては「キャリアアップの機会がない」(22%)、「変化を起こすことに恐れを感じている」(17%)が多かった。

 「仕事での閉塞感が私生活にも悪い影響を与えた」と答えた割合は61%で、その理由のトップ3は「ストレスや心配の増大」(33%)、「私生活での閉塞感の助長」(22%)、「私生活への関心の低下」(22%)だった。

約7割がキャリアアップにITを利用したいと考えている

 岩本氏は「苦しい状況を経験している人が多い中、自身のキャリアに変化を起こすことを前向きに考えている人もいる」と分析する。

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