2021年に転職した社会人エンジニアの割合は4%、転職先を決定する上で十分な企業数は? 内定数は?:レバレジーズがITエンジニアの転職意識を調査
レバレジーズは、ITエンジニアの転職意識調査の結果を発表した。2021年に転職した社会人エンジニアの割合は4%。社会人エンジニアは、自分に合う企業を吟味してから選考を受けている。
レバレジーズは2022年5月13日、ITエンジニアの転職意識調査の結果を発表した。それによると、社会人エンジニアのうち2021年に転職した人の割合は4%。入社を決めるまでに受けたい企業数で最も多いのは「1〜3社」だった。
今回の調査は、レバレジーズの子会社で、ITエンジニア特化型転職支援エージェント「レバテックキャリア」を運営するレバテックが、300人の社会人エンジニアを対象に実施した。
入社を決めるまでに最低でも受けたい企業数
転職活動に当たって、入社を決めるまでに最低でも受けたい企業数では、「1〜3社」との回答が最も多く、73.7%を占めた。次いで、「4〜6社」が21.0%、「7〜9社」が3.3%。入社を決めるまでに10社以上の選考を希望する人の割合は2.0%だった。
これに対して、2021年1〜12月の間に転職活動をしたエンジニアは約1割、転職先への入社が決まった人の割合は4%だった。同期間に転職活動をしたエンジニアのうち、選考を受けた企業数が「1〜3社」の人の割合は51.9%、「4〜6社」は25.9%。選考を受けたいと思う企業数の分布と同等だった。転職活動をする社会人エンジニアにとって、5社前後が転職先を決定する上で十分な企業数のようだ。
入社を決めるまでに最低でも保有したいと考える内定数
一方、入社を決めるまでに最低でも保有したいと考える内定数では、「1社」と回答した人が最も多く、53.7%を占めた。次いで、「2社」が32.3%、「3社」が12.3%だった。
これに対して、レバテックが2021年6に実施した「2023年度卒エンジニア就活意識調査」では、入社を決めるまでに保有したい内定企業数は「2〜3社」が60.3%、「4〜6社」が21.0%だった。今回の調査結果と比べると、社会人エンジニアは新卒エンジニアよりも、自分に合う企業を吟味し、選考を受ける企業を絞り込んでいることがうかがえる。
レバレジーズは、「エンジニアの中途採用担当者は、他社選考状況や候補者の意向をくみ取った上で、柔軟かつスピード感を持って選考を進めるべきだ」としている。
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