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元任天堂開発者が特訓 連想と反対を使って「きのこたけのこ」から新しいお菓子のアイデアを考える「きのこ」と「たけのこ」の争いをなくすには?

連想で要素を分解して反対で再構築して新しいアイデアを生みだす――。WiiやSwitchの開発者が伝授する「アイデアの考え方」、今回は連想と反対のテクニックを使って、「きのこの山/たけのこの里」の対抗勢力のアイデアを考えてみましょう。

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 アイデアをいつもと異なる視点で捉える本連載、前々回は、箱法というツールを使って、「連想」からアイデアの量を増やす方法を、前回は「反対」を使ってアイデアの質を高めるテクニックを紹介しました。

 今回は実践編です。連想と反対のテクニックを使って、新しいアイデアを考えていきましょう。

連想と反対で、きのこたけのこを考える

 存在しない対義語を考える、というネットミームがあります。製品名や作品名の「反対」を考えるネットの慣習、ロッテのお菓子「コアラのマーチ」の反対は「ゴリラのレクイエム」などです。コアラとゴリラの関係は、「かわいい⇔パワフル」などの特徴から反対といえますし、語感も似ています。マーチは元気な行進曲で、レクイエムは別れを悼む鎮魂歌であり、音楽の特徴からこれらも反対といえます。

 同じネットミームとして明治のお菓子「きのこの山」と「たけのこの里」の敵対論争があります。2つの勢力は敵対しており、きのこの山の反対はたけのこの里という構図です。

 例題として、きのこの山とたけのこの里に同盟関係を結ばせるために、対抗勢力として、敵対する第三、第四勢力のアイデアを出してみましょう。


AIお絵描きツール「Stable Diffusion」で描画したきのこの山(上左)とたけのこの里(上右)

 方針としては、きのこの山とたけのこの里と同様、「〇〇〇の××」のように物を示す平仮名と場所を示す漢字の間を「の」でつなげた製品名を考えます。

 まず、「きのこ」と「たけのこ」それぞれの連想をしていきます。 箱法を使って分解連想して、特徴的な要素を挙げてみます。

「きのこ」から連想

  菌類、山の食べ物、カラフル、毒/栄養、ひだ、石突き、にょきにょき……

「たけのこ」から連想

 竹、山の食べ物、地下茎、緑、土から生えてくる、竹の皮、にょきにょき…

 「山」と「里」はそれら自体が抽象的な単語であり、製品名の特徴はきのことたけのこ側にあるので省略します。

 次に、両方との反対を考えるため共通要素や関係性を見つけていきます。

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