いちエンジニアが会社を動かすための正しいルートとお作法:エンジニア的コミュニケーション取るべからず
「うちの会社のあのやり方は間違っている」「こうすればもっとうまくいくのに」――と、Slackや居酒屋でポソポソと愚痴を言ったことはないだろうか。だが、そんなことをしても何も変わらない。会社を変えよう、良くしようと思うのなら、お作法に従って正しいアクションを取るべきなのだ。
プロジェクトや組織が誤った方向に動いている気がする。
そんな経験はないだろうか。しかし特に何もしない。そういう実態はないだろうか。「何か行動を起こすと角が立つし、組織を動かすのは面倒なことだ。どうせ組織が変わらないなら転職でもした方がマシだ」――それがエンジニアの本音かもしれない。
しかし、言われたことをやるだけのエンジニアでは、仕事に退屈しないだろうか。ビジネスサイドへも提案できるハイブリッドなエンジニアになれば、主体的に仕事に取り組め、より楽しく働ける。
エンジニアとしてビジネスサイドに携わっていく方法の一つとして、企画を上げていく方法があると私は考える。
「私はいつも意見を言っている。けれども、会社は聞く耳を持たないんだ」という声が聞こえてきそうである。だが、少し待ってほしい、あなたはこんな方法で意見を表明してはいないだろうか?
- 社内チャットで意見を言う
- 仲間内で愚痴る
- SNSで意見を表明する
- 社内一斉メールで意見を言う
こういう方法は居酒屋で愚痴っているのと大して変わらない。
企画の上げ方にはお作法がある
会社に意見を検討してもらうためには正規のルートに乗せる必要がある。ルートは通常、「発議、提案→承認→実行」という流れになる。場合によっては、発議の前にネマワシをするとよいだろう。利害関係者に「今度こういう提案をするつもりだ」と言っておくだけでも構わない。
提案の場として、多くの企業では、定例会議があるはずだ。議長を担当する人か上長に提案の時間をもらおう。定例の会議がない場合は、別途時間をとってもらう必要があるかもしれない。
提案のひな形は、以下のような形式が一般的だろう。
- 現状分析
- 社内状況
- 社外状況
- 顧客状況
- 問題提起、課題共有
- 解決策の提案
- 解決策を実行するのに必要なコスト
- 解決策により達成される目標
場合によっては、3C分析やSWOT分析などのビジネスフレームワークを組み込むのもよい。
提案時のコツと注意点
企画を提案するときのコツと注意点を列挙しよう。
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