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「バリューストリームマップ」を作成し、家事の課題を特定する:子どもたちを学校に送り出す=デプロイ(2/2 ページ)
4人家族の家事育児をワンオペで担うことになったエンジニアリングマネジャーの陽太郎さんは、家事代行サービスを利用したいのですがどのサービスを使えばいいのか決めきれません。そこで家事のワークフローとバリューストリームマップを作成し、サポートが必要なタスクを見極めていきます。
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バリューストリームマップでも分析してみる
朝食の準備については、少し実践してみて経験知が増えたところでバリューストリームマップを作成してみました(バリューストリームマッピングとも呼びます)。
バリューストリームマップは、ビジネスを通してアイデアからユーザーまでの作業が進行する仕組みを5〜15のプロセスのブロックに分割し、ブロックごとに実行される作業とそれを実行するチームを記録して分析します。その上で、リードタイム(LT)、処理時間(PT)、正確率(%C/A)などの指標を利用して、バリューストリーム内の作業の状態を分析し、情報を収集してフローの課題を特定するものです(※3)。
例えば『DevOpsハンドブック』(※4)に事例があります。
今回は朝食準備を始めてから子どもたちを学校に送り出すまで(※5)をバリューチェーンとして、バリューストリームマッピングをしました。
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