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女子高生のころは、カエルの解剖が好きでしたGo AbekawaのGo Global!〜Umme Habiba Mim(前)(1/2 ページ)

グローバルに活躍するエンジニアを紹介する本連載。今回はBFTのUmme Habiba Mim(ウッメ ハビバ ミム)さんにお話を伺う。化学に物理、宇宙が大好きな根っからの理系女子なウッメさんはなぜ日本を目指したのか。

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 国境を越えて活躍するエンジニアにお話を伺う「Go Global!」シリーズ。今回はBFTでインフラエンジニアとして活躍するUmme Habiba Mim(ウッメ ハビバ ミム)さんにお話を伺った。「分からないこと」に魅力を感じるウッメさんの最初の興味は宇宙、そして次の興味はなんと刀? 聞き手は、アップルやディズニーなどの外資系企業でマーケティングを担当し、グローバルでのビジネス展開に深い知見を持つ阿部川“Go”久広。

昔も今も、夢は宇宙飛行士

阿部川 “Go”久広(以降、阿部川) はじめまして。日本語と英語どちらの方がやりやすいですか?

Umme Habiba Mim(ウッメ ハビバ ミム、以降ウッメさん) 日本語で話したいです。言葉が見つからないときは、英語で話したいと思います。

阿部川 「言葉が見つからない」という表現が素晴らしいので大丈夫ですね。では、最初の質問です。お生まれはどちらですか。

ウッメさん バングラデシュのダッカです。バングラディッシュ自体が大きな国ではないのでダッカもこぢんまりとしていますが、たくさんの人が住んでいるんですよ。

阿部川 日本に来るまではずっとダッカで過ごされていたのですか。

ウッメさん はい。小学校から大学までダッカで過ごしていました。

阿部川 子どものころはどんなお子さんでしたか。外で遊ぶのが好きだとか室内で勉強するのが好きだとか。

ウッメさん 小学校のときは数学や物理、後は宇宙に関する勉強が好きでした。

阿部川 宇宙! それはなぜでしょうか。宇宙に行きたいから?

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幼少期のウッメさん

ウッメさん はい。子どものころから夢は宇宙飛行士なんです。宇宙は地球(地上)とはいろいろなことが異なっていて、私の知らないことがたくさんあります。gravity(重力)だって地球では当たり前にありますけど宇宙にはないじゃないですか。あと限りなく広い。広い、広い、ひろーいので、それに比べると地球はとても小さい。そういうところが好きです。

阿部川 なるほど、知らないことがたくさんあるのがいいと。そして、今でも宇宙に思いをはせてらっしゃる。では理系、要するに数学や物理を一生懸命勉強したのですか。

ウッメさん はい。物理や化学が楽しかったです。特にexperience(体験)する時間が楽しかったです。biology(生物学)でやるカエルの解剖などの授業も好きでした。

阿部川 解剖は「すごい好きだ」という人と「すごい嫌いだ」という人とに分かれるんですよね。ウッメさんはカエルを解剖しても大丈夫でしたか?

ウッメさん どう思ったらいいのか分かりませんでした(笑)。ああ、でもゴキブリの解剖は気持ち悪かったですね……。

阿部川 それは厳しい。解剖以外で記憶に残っている授業はありますか。

ウッメさん 物理だとpendulum(振り子)の実験だとか、chemistry(化学)だと色の変化を見る実験を覚えています。薬品を混ぜた瞬間に色が変わるのって素晴らしいと思いました。


編集中村
編集 中村

 実験、楽しいですよね。習ったはずの物理の方程式はほとんど忘れてしまいましたが、振り子や滑車を使った実験のことは今でも覚えています。そうそう、カエルの解剖は私のときは禁止になっていて残念に思いました。まぁゴキブリの解剖していたかもしれないと思うと、禁止でよかったかもと思います。


阿部川 薬品を混ぜるといきなり色が変わったり透明になったり、不思議ですよね。理系の勉強が好きでしたらPCに触るのも早かったのではないでしょうか。

ウッメさん 授業として触ったのは小学5年生くらいのときですね。そのころ私はPCを持っていなかったのですが、イギリスに住んでいるいとこがPCを持っていて、授業でやったことについて聞いたり「やってみて」とお願いしたりしていました。

「世界が変わっていく中では技術の方が有利」

阿部川 それがウッメさんにとっての最初のPCだったのですね。理系で、PCに触れる機会もあってという環境であれば、技術に興味を持ちますよね。大学でコンピュータサイエンスを専攻したのはそういった理由からでしょうか。

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阿部川“Go”久広

ウッメさん そうですね。ナショナルバングラデシュ大学に入学して、建築か技術のどちらかを選べましたが技術を選びました。興味はありましたし、世界が変わっていく中では技術の方が有利だと思ったからです。

阿部川 なるほど。大学のコンピュータサイエンスではどんなことを学びましたか。

ウッメさん アルゴリズムとデータベースとプログラミング。コンピュータ技術者に必要なものは全部学んだんじゃないかと思います。コンピュータアーキテクチャとデータベースが特に好きでした。

阿部川 どういうところが好きでしたか。

ウッメさん アーキテクチャについては「プログラム言語」のすごさに心引かれました。人間には理解できないマシン語でしかコンピュータは動作しないのに、上位言語であれば人間でも理解できるなんてすごいと思いました。データベースについても同じような感じで「ここにデータがあって、このテーブルにデータがあって、こういうときはこれを選択してください」という書き方をするとデータベースが出来上がるのが面白いと思いました。


編集中村
編集 中村

 私の場合は逆に0〜Fまでの記号の羅列(マシン語)を見て、その意味を理解できたときに「プログラミングってすごい」と感激しました。思うに「違うルールで動いている世界をつなげられること」が最もプログラム言語のすごいところなのではないでしょうか。そりゃエンジニアが増えるわけです。


阿部川 そういうのができるとうれしいですよね。

ウッメさん はい。プログラミングについて、その時初めて知りました。一緒に勉強している学生の中には高校生のころからやっている人もいましたが、私の場合は大学が最初でした。もちろんプログラミングについて聞いたことはありましたけど、データをたくさん見るのは初めてで、プログラミングってすごいと思いました。ちゃんと書けないと結構大変ですけど、書いたらすぐに結果が出るのは(すごいことです)。

阿部川 書けるようになるのも大変ですけど。でも、書けると結果がすぐ出るというのがやっぱり楽しいですよね。私も昔はプログラミングやっていて、同じようなこと思いました。こういうのを書くだけでこんなことできるんだとかなりましたもの。何でこんなにできるんだとか感動しました。

ウッメさん 宇宙に行くロケットも、数千、数万のコードで動いていると思うとすごさが分かりますね。

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