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「生成AI」「ERPフロント」「内製化」 可能性が広がるノーコード開発ツールは今後どうなる?ノーコード開発、これだけは押さえて(6)(1/2 ページ)

ノーコード開発ツールの基礎と、ツール活用に必要な要素について解説する本連載。第6回はこれまでの連載を総括し、著者の考えるノーコード開発ツールの今後について解説する。

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 ノーコード開発ツールの基礎と、ツール活用に必要な要素について解説する本連載。最終回となる今回はこれまでの連載を振り返りつつ、今後の展望などについて、著者が感じていること、考えていることを紹介する。なお、本稿で触れるのはコーディングを全くしないノーコード開発ツール、もしくは「ノーコード寄りのローコード開発ツール」とする。

他社の事例や失敗の経験を生かし、次のステップに進む企業が増加

 連載第1回で述べたように、日本においてノーコード開発ツールは「VUCA(Volatility、Uncertainty、Complexity、Ambiguity)時代の生き残り手段」として注目され、コロナ禍における「社内業務のテレワーク対応の急務化」によって一気に普及した。急激に対応を進めた結果、社内の業務デジタル化に成功した企業はあるが、その変化に対応できなかった企業もある。

 ドリーム・アーツにも「業務全体を考慮しておらず、個別最適な利用範囲にとどまってしまい、効率化どころか業務遂行に支障が出た。どうすればいいか」といった相談を受ける機会が増えた。話を聞いてみると、デジタル化に慣れていない事業部門が主体となって急ピッチで業務デジタル化を推進した、といったケースが多かった。

 2024年11月現在は、失敗の経験や他社の事例を踏まえ、事業部門においても「デジタル活用におけるシームレスな連携」がシステム最適化への第一歩だとして関心が高まっていると感じる。こうした背景もあり、2024年以降はワークフローツールの刷新を検討し始めている企業が増えたと著者は考えている。

デジタル化における「連携」が鍵に

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