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IPA、情報処理安全確保支援士試験の所要時間を90分短縮 影響は?「受験しやすさを向上させる、IT人材の育成と確保を推進」

IPAは、情報処理安全確保支援士試験と一部の情報処理技術者試験で、午後試験の出題構成などを変更する。情報処理安全確保支援士試験の所要時間を90分短縮し、情報処理技術者試験では高度試験の組み込み分野で、試験区分を1つに集約する。

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 情報処理推進機構(IPA)は2022年12月20日、「情報処理安全確保支援士試験(SC)」「エンベデッドシステムスペシャリスト試験(ES)」「ITストラテジスト試験(ST)」「システムアーキテクト試験(SA)」の出題構成などを変更すると発表した。

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SCの出題構成の変更点(提供:IPA

 この変更についてIPAは「IT人材に求められる役割の重要性と多様性が高まっており、受験しやすさを向上させることで、IT人材の育成と確保を推進させる」としている。変更の適用時期は、SCとESが令和5年(2023年)度秋期試験から、STとSAは令和6年(2024年)度春期試験から。

組み込み分野の出題をESに集約

 変更点は以下の通り。

SC

 SCは高度なサイバーセキュリティに関する知識や技能を問う試験。午後1試験と午後2試験を統合し、試験時間を60分短縮(3時間30分から2時間30分に短縮)する。

 休憩時間(30分)もなくなるため、全体の所要時間は90分短縮することになる。出題数と解答数については、従来は午後1試験が「3問出題、2問選択解答」、午後2試験が「2問出題、1問選択解答」だったものを「4問出題、2問選択解答」に変更し、選択問題の幅と時間配分の自由度を増やすという。

ES

 ESはIoT(Internet of Things)を含む組み込みシステムの専門的な知識や技能を問う試験。従来、高度試験の組み込み分野についてはST、SA、ESの3試験区分ごとでそれぞれの役割に応じた出題となっていたが、これをESに集約する。ESの対象は企画や要件定義まで広がり、IPAは「フルスタック、マルチロールなスキルを評価できる」としている。

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ESの出題構成の変更点(提供:IPA

 ES試験の主な変更点は「午後2試験の出題範囲に企画、要件定義分野を追加する」「出題形式を記述式から論述式に変更する」の2点。これによって「3問出題、1問選択解答」形式となる。なお、試験時間の変更はなく、午後1試験は90分、午後2試験は120分のまま。

ST、SA

 組み込み分野の出題がESに集約された影響で午後1試験と午後2試験からは出題数が各1問減る。

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