転職するならGoogleやAppleよりもあの国内企業? パーソルキャリアがランキングを発表:「総合的な働きやすさがポイントになるのは今後も変わらない」
パーソルキャリアは、転職先企業に関する調査の結果を発表した。同社は「インフレが進む中で賃上げに取り組んでいる企業への支持が高い」と分析している。
パーソルキャリアは2023年6月12日、転職先企業に関する調査の結果を発表した。これは同社が運営する転職サービス「doda」を利用している22〜59歳のビジネスパーソンを対象に「転職したい会社」を調査し、結果を「doda転職人気企業ランキング2023」としてまとめたもの。5083人から有効回答を得た。
17個の調査区分で1位をキープ
パーソルキャリアによると「経営理念や経営方針に共感する企業がランクインした」という。
「大手企業を中心に働き方改革やベースアップが進んでおり、インフレが進む中、賃金を上げた大手企業の人気が高まった。社風や福利厚生といった働きやすさだけでなく、給与水準に関心を持つ人も増えている」(パーソルキャリア)
ランキングのトップは、4年連続でトヨタ自動車。2位はグーグル。3位はソニーだった。なお、トヨタ自動車は総合ランキングだけでなく、2022年に1位だった17個の調査区分で1位を保持している。
4位は楽天、5位はパナソニック、6位はアマゾンジャパン、7位はApple Japan、8位はキーエンス、9位は任天堂、10位はリクルートホールディングスだった。
パーソルキャリアでdodaの編集長を務める加々美祐介氏は、「今回の調査では、賃上げなど従業員の待遇改善に率先して取り組んだ企業の順位が大きく上がる傾向が見られた。賃金アップを含めた待遇面や環境面など、総合的な働きやすさが転職先を選ぶ上での大きなポイントになる傾向は今後も変わらない。事業範囲を拡大させている企業の一部では、リスキリングの導入が進んでいる。多様で幅広いキャリアやその選択肢の提供、選択する上で必要になるスキルなどを支援する企業の人気は、これからも高まるだろう」と述べている。
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