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ローコード/ノーコードのセキュリティ設定や運用の不備を指摘するサービス NRIセキュアテクノロジーズが提供開始:「コーディングしていないんだから絶対大丈夫」とは言い切れない
NRIセキュアテクノロジーズは、「ローコード/ノーコード開発基盤のセキュリティ評価サービス」の提供を開始した。ローコード/ノーコード開発基盤で開発されたアプリケーションのセキュリティを評価する。
NRIセキュアテクノロジーズは2023年7月11日、「ローコード/ノーコード開発基盤のセキュリティ評価サービス」の提供を開始すると発表した。
これはローコード/ノーコード開発基盤で開発されたアプリケーションのセキュリティを評価するサービスで、アプリケーションだけでなく、開発基盤の各種設定や開発環境から本番環境への移行プロセス、本番環境での運用なども合わせて総合的に評価する。
ローコード/ノーコード開発基盤で作ってもセキュリティの不安は残る
ローコード/ノーコード開発基盤は、アプリケーションの開発や保守の容易さが注目され、利用が進んでいる。だが、開発基盤の設定や運用次第ではセキュリティリスクが発生する可能性もある。
同社のセキュリティ評価サービスは、こうした不安を払拭(ふっしょく)することを目的としている。NRIセキュアテクノロジーズ独自の指標に基づき、ローコード/ノーコード開発基盤で開発、運用されているアプリケーションのセキュリティ対策の妥当性を評価する。基盤の設定内容や、開発環境から本番環境にデプロイする際のプロセス、内外部のアクセス経路なども対象だ。
対象となるローコード/ノーコード開発基盤は明記されていないが、「NRIセキュアテクノロジーズが評価した実績がないローコード/ノーコード基盤」の場合、基本料金は800万円(税別)からとなっている。また、「評価した実績がある開発基盤や、対象環境の複雑さや範囲によって料金は変動する」としている。
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