仮想マシン接続でWindows 11ゲストに送信したテキストから改行が消失? その意外な原因とは……:その知識、ホントに正しい? Windowsにまつわる都市伝説(238)
Hyper-Vの仮想マシン接続において、Windows 11ゲストの基本セッションモードの場合にだけ発生する不可思議な現象を発見しました。恐らく“バグ”なのでしょうが、使いにくくて仕方がありません。
真夏の怪奇? Windows 11ゲストだけで再現する謎の改行消失現象
筆者はHyper-V仮想マシンにさまざまなバージョンのWindowsやLinuxをインストールして、日々OSの機能やアプリの評価などを行っています。「Windows 11」が登場してからもう数年たちますが、Windows 11をHyper-V仮想マシンのゲストOSで使用するようになってすぐに、奇妙な現象に気が付きました。ある状況下で「Windows 11ゲストに送信したテキストから改行が消えてしまう」のです。
Hyper-Vの仮想マシンのコンソールに接続する「仮想マシン接続(Vmconnect.exe)」には、「基本セッションモード」と「拡張セッションモード」の2つの接続モードがあります。
基本セッションモードは、ゲストOSの状態や種類に関係なく「ローカルコンソール」(ビデオ出力)に接続するもので、OSのインストール時や起動直後からコンソールを操作でき、シャットダウンまたは停止するまでビデオ出力を表示し続けます。
一方、拡張セッションモードは、リモートデスクトップ接続の技術を利用したもので、WindowsゲストはVMBus(仮想マシンバス)経由、LinuxゲストはHvソケット経由でリモートデスクトップセッションに接続します。
拡張セッションモードでは、デバイスやドライブ、オーディオのリダイレクト、クリップボード共有、高解像度接続、画面のリサイズなど、リモートデスクトップ接続がサポートする多くの機能を利用できますが、基本セッションモードでもクリップボード経由でゲストOSにテキストを送信することができます。
関連記事
- Windows 11一般提供開始、企業での導入/展開時に注意すべきポイントは?
MicrosoftはWindowsデスクトップOSの最新バージョンである「Windows 11」を正式にリリースし、Windows 11対応ハードウェアを搭載したWindows 10デバイスに対して、無料アップグレードの段階的なロールアウトを開始しました。 - Windows 11登場! 11で変わること、思ったほど変わらないこと
新しいWindows OS「Windows 11」の正式出荷が2021年10月5日に開始された。Windows 10からの無償アップグレードが可能であるため、どのような新機能が実装されたのか気になる人も多いのではないだろうか。そこで、本稿ではWindows 11の新機能、削除された機能などを簡単にまとめてみた。 - 買って、試して分かったWindows 365(契約・セットアップ編)
Microsoftからクラウド上でWindows 10が動く「クラウドPC」の利用可能なサブスクリプションサービス「Windows 365」の提供が開始された。早速、サブスクリプションを契約し、クラウドPCの設定を行ってみた。契約からセットアップまでで見えてきた便利な点、不便な点などをまとめてみた。 - いよいよ完全終了へ。Internet Explorer(IE)サポート終了スケジュール
長らくWindows OSに標準装備されてきたInternet Explorer(IE)。その「寿命」は各種サポートの終了時期に左右される。Windows OSごとにIEのサポート終了時期を分かりやすく図示しつつ、見えてきた「終わり」について解説する。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.