「技術力が大事」だと思っていた元エンジニア でも、30年でたどり着いたのは……:仕事が「つまんない」ままでいいの?(105)(1/3 ページ)
「仕事で大切なのは、技術力だ」と思っているエンジニアは多いでしょう。僕も若いころはそうでした。でも、社会人になって30年たったいま、その考え方はずいぶん変わりました。結局は……
こんにちは、竹内義晴です。本連載「仕事が『つまんない』ままでいいの?」は、毎日を「楽しく働く」ために、日常の困りごとを解決する考え方やアイデア、心のありようなどについてお話ししています。
「仕事で大切なのは、技術力だ」と思っているエンジニアは多いと思います。というより、若いころの僕がそうでした。
でも、社会人になって30年たったいま、考え方が変わってきました。最近は、「何だかんだいって、最後はこれだな」と――。
技術力にしか興味がなかったエンジニア時代の話
僕は20〜30代のころ、いわゆる「会社員のエンジニア」として仕事をしてきました。最初は自動車会社で働き、それからIT業界に転職してプログラマーになる……というキャリアです。
エンジニア時代に仕事をする上で「最も大切なことは何か?」と聞かれていたら、技術力だと答えていたでしょう。人とのご縁なんて、まったく興味がありませんでした。
というのも、自動車会社で働いていたころは、所属していた部署の人や同期ぐらいしか人間関係がありませんでしたし、別にご縁なんて気にする必要自体がありませんでした。
「ご縁が大事」みたいな話はむしろ、「説教くせぇな」と思っていました。
それからプログラマーになりましたが、プログラマー時代も、技術力にしか興味がありませんでした。言い方を変えると「技術力さえあれば、どうにかなる」くらいに思っていました。
人間関係をないがしろにしたり、過度に周囲とバチバチやり合ったりする必要はないと思いますが、めんどくさい人間関係はできるだけ少なくして、気の合う、仲のいい人たちとだけと関わりながら、技術を追求していたい……そんな考え方でした。
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