「自分らしい仕事って何だろう?」と悩んでいるキミへ:仕事が「つまんない」ままでいいの?(72)(1/3 ページ)
自分らしい仕事をしたい――そう願っている人は少なくないはずです。でも、「自分らしさ」が分からずに、不安や悩みを抱えていませんか?
自分らしい仕事をしたい――そう願っている人は少なくないはずです。
自分に合った仕事ができれば才能を生かせますし、得意なことを生かせたら無理なく成長できそうです。また、過度なストレスの中で仕事をするよりも、自分の才能や体力に合った働き方ができれば、毎日を楽しく過ごせるでしょうし、自分の個性に合った人たちと仕事ができれば、充実した毎日を過ごせそうです。
一方で、仕事は自分がやりたいことだけをできるわけではないし、場合によっては、苦手なことをしなければならないときもあります。また、苦手な人たちとの関わりの中で、心が折れそうになることもあるかもしれません。
このような現実の中で、「自分らしい仕事って何だろう?」「本当にやりたいことって何だろう?」と、ついつい「自分らしさ探し」「やりたいこと探し」をしてしまう……そんな経験はありませんか? あるいは、今、その真っただ中の人もいるでしょう。
もし、そういった「自分らしさ探し」をやめて、日々の仕事の中で新たな才能や可能性に気付くすべが分かったら、過度な不安や悩みから抜け出せるかもしれません。
では、どうすれば「自分らしさ探し」をやめて、新たな才能や可能性を見いだせるのでしょうか。
「自分らしさ」が分かったのは「結果論」だった
「自分らしい仕事をしているか」という意味で、私は今の仕事や働き方が気に入っています。
もちろん「100%自分らしい仕事か?」と問われると、必ずしもそうとは言えない部分もたくさんあるし、時には「大変だなぁ」「嫌だなぁ」と思うこともあります。それでも全体的に見れば、自分の才能やスキル、得意なことを生かせているように思います。
ちなみに、現在は「NPO法人で人材育成」「IT企業でマーケティング」「地方で地域活性化」と3つの仕事を掛け持ちしています。いわゆる「複業」ですね。
これらの仕事は「自分らしい仕事を見つけよう」として見つけたわけではありません。どちらかといえば、むしろ逆。「大きな課題を抱えていた」「できれば、この環境から逃げたい。でも、逃げられない」「どうすれば、この課題を解決できるのだろう?」「できることからやってみよう」と、目の前にある課題を解決しようと、できることをやってきたらたどり着いたという感じです。
また、そのプロセスの中で、もともとそれほど得意だとは思ってもいなかったことが、意外と得意だったことに気が付いたり、目の前の課題を解決するために「こうしたらいいんじゃないか」と思い付いたアイデアが、後のライフワークにつながったりしたケースもありました。
つまり、「自分らしい仕事」や「やりたいこと」を探すというよりは、目の前の課題と向き合い、解決するために取り組んできたところ、現在の状況が「結果的に」手に入ったのです。
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