次元削減、局所性鋭敏型ハッシュ――コンピュータサイエンスは美しい:Go AbekawaのGo Global!〜Tyler McMullen(前)(1/3 ページ)
グローバルに活躍するエンジニアを紹介する本連載。今回はFastlyのCTO、Tyler McMullen(タイラー・マクマレン)さんにお話を伺う。高校生のころはアーティストになりたかったタイラーさん。そんな同氏を引き留め、エンジニアの道に導いたのはある先生の一言だった。
国境を越えて活躍するエンジニアにお話を伺う「Go Global!」シリーズ。今回はFastlyのCTO(最高技術責任者)、Tyler McMullen(タイラー・マクマレン)さんにお話を伺った。ゲームやレゴなどパズル的なものが大好きな少年は「ゲームジニー」でプログラミングの世界に足を踏み入れる。
聞き手は、アップルやディズニーなどの外資系企業でマーケティングを担当し、グローバルでのビジネス展開に深い知見を持つ阿部川“Go”久広。
シスコは第2のふるさと
阿部川 “Go”久広(以降、阿部川) ご出身は米国のペンシルベニア州でしたね。
Tyler McMullen(タイラー・マクマレン、以下タイラーさん) はい。ペンシルベニア州の州都であるハリスバーグで生まれました。21歳まではそこで暮らしていました。以後、バーモント、ボストンへと移り、現在住んでいるのはサンフランシスコです。かれこれ十数年はここにいますから、サンフランシスコは第2の故郷といえます。
阿部川 子どものころは、どんなことをして遊んでいましたか。家の中で静かに過ごすとか外で遊ぶとか。
タイラーさん 外に出るのが嫌いなわけではありませんでしたが、家の中にいて自分の好きなことに集中するのが一番好きでした。レゴばかりやっていましたし、ビデオゲームもたくさんやっていました。当時のお気に入りのゲームは「ファイナルファンタジー」シリーズです。
阿部川 今でもゲームはしますか。
タイラーさん もちろんです。レゴでも遊んでいますよ。
阿部川 それはステキですね。スポーツは何をしていましたか。
タイラーさん よくサッカーをしていました。ボールを使った競技は他にもありましたが、サッカーが一番熱中できましたね。実はFastlyは企業としてサッカーチームを持っていたこともあるんですよ、ずっと前の話ですけどね。
阿部川 今、タイラーさんは、「フットボール」ではなく「サッカー」とおっしゃいました。世界的に見ると、サッカーを「サッカー」と表現される方はそう多くないと思うので、それほど好きなのだと思います。サッカーのどういった点が好きなのですか。
タイラーさん (ちょっと考えて)意見が違う方もいるとは思いますが、私がスポーツをして楽しいと思うのはアジリティ(agility、アジャイル<agile>の名詞形)です。速く動いたり反応したりすることが大きな成果につながります。私にとってはパズルを解くときの感覚に似ています。ボールを最後のゴールまでどうやってつなげるのが適切なのか、それを瞬時に考える。そういったことがスポーツの魅力だと考えます。
「サッカーという呼び名はどちらかといえば珍しい」というのは知りませんでした。私も学生時代サッカーをやっていましたがとにかく考えることが多くて大変だった記憶があります。それをパズルと考えて楽しめるのは素晴らしいですね。
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